東壁ルンゼ

日程
2000年10月7日(土)〜8日(日)
メンバー
(どんぐり山の会)薄田俊治、他1名
記録
(どんぐり山の会)薄田俊治
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


 こんにちは。薄田俊治@どんぐり山の会です。

10/7,8で屏風の東壁ルンゼに行って来ました。
 今回の計画は、本来8/26,27で行く予定でしたがいろいろあってやっと実現の運びと
なりました。
 
メンバー:薄田俊治@どんぐり
    :野村吉伸@ 〃

行程:10/7 沢渡4:50(バス)ー上高地5:30ー東壁ルンゼ取り付き9:30−T3・12:00
      終了点17:45

   10/8 終了点6:30ー屏風の頭7:30ー最低コル8:15ー徳沢9:50ー上高地11:00

 10/6 22:00に八王子駅を出発し10/7の1:00頃沢度の一番下の駐車場に到着するが殆
ど満車状態で何とか駐車スペースを確保する。さすがに3連休。
 朝一番のバスで釜トンネルを通過し上高地に入る。登山者でいっぱいだ。上高地の
紅葉は少し早く見頃は一週先くらいでしょう。屏風の上部や奥又の上部、涸沢は今が
見頃でしょう。とてもきれい。

 横尾からのアプローチは岩小屋跡付近から川を渡り(いずれも飛び石ずたいにジャ
ンプで行かれます。)一ルンゼの押し出しを詰めます。T4の取り付きからは下部岩
壁沿いに右下降し東壁ルンゼの取り付きに至ります。
 ジャンケンで先行(薄田)を決め、釣瓶で登はん開始。T3迄の下部岩壁は傾斜も
比較的緩めで快適に登る。
 T3からの上部岩壁は傾斜がぐっと増して難しくなる。上部2ピッチ目のA2のハ
ングは張り出しが2m位なのだが殆ど水平で乗越に大汗をかく。又、ボルトのリング
は飛んで無く、腐った3m/mシュリンゲが一段と恐怖の度合いを増してくれる。ハング
出口直後にワイヤー付のラープが有るので助かる。
 「への時ハング」(A2)見た目は最初のハングより大きく見えるが全部足が届くので
最初のハングよりはやさしい。
 「への時ハング」で17:00となり、薄暗くなってきたがあと少しなので終了してビ
バークする予定で行動する。オリジナルラインの分岐から右のブッシュめがけてバン
ドをトラバースして実質の登はん終了となる。
 終了点は、草付状の土のテラスで2人は座れるスペースであり、かなり暗くなって
きたので本日の仕事をお仕舞いとする。
 ツエルトを張り早々に夕食のパスタ1袋を分け合って寝ることとするがテラスが外
傾していて膝を抱えて頑張っているうちはいいが眠りに入るとずり下がり、空間に放
り出される状態でほとんど眠れない。救いは前日の朝ほど冷え込まなかった点です。
 4:30起床で朝食はラーメン1個を二人で分けてお仕舞い。
2ピッチ程度ザイルを出してガチャをザックにしまい屏風の頭を目指す。ビバーク地
点より30m位で東稜からの合流地点となる。ここは広くビバーク適地。昨日もう少
し頑張ればと思うが後の祭りである。屏風の頭は薄田は初めてで山々の紅葉を眺めな
がら下った。

 今回は、正月に屏風のどこかを登るための下見を兼ねたクライミングであったが
ルート全体の判断を少し甘く見ていたため初日に予定の屏風の頭まで到達できず反省
である。
 

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