ドロミテ山群・スロヴェニア/トリグラフ

日程
2000年7月30日〜8月19日
メンバー
(CMC)河竹
記録
CMC)河竹
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


河竹@CMCと申します。
たいへん前のことですが、ドロミテ山群とトリグラフ(スロヴェニア)
に行ってきましたので報告します。
大変長くなっております。申し訳ありません。

◇ 7/30 日本発
◇ 7/31 はれ ローマ着。観光。
◇ 8/ 1 はれ コルチナ・ダンペッツオ移動。
コルチナで永沢氏(CMC所属)エンリコ(コルチナのガイド)と合流。
◇ 8/ 2 はれ チンクエ=トーレ diretta DIMAI (200m 6−)登攀
  エンリコのガイドで登攀。2時間で終了。あまりの難しさに茫然とした。
その理由は、ドロミテの岩に慣れていないこと。特に壁が全体的にかぶっていること
と、
壁がのっぺりしていてルートファインディングが難しいことである。
情けないが、自分の実力では、初見ではガイドなしでは行けなかった。    
◇ 8/ 3 くもり→あめ 人工壁
◇ 8/ 4 あめ 休養
◇ 8/ 5 あめ 人工壁
◇ 8/ 6 あめ→くもり トレ・チメ・ディ・ラバレドにハイキング
◇8/7 はれ フェラータ
◇ 8/ 8 はれ チマ・スコットーニ ラチェデリルート(500m 8−/A
1)登攀
やはりガイドのフェデリコに連れて行ってもらう。高度差500m。15ピッチ。5
時間半で終了。
壁がかぶっている中の弱点をついていて、とても素晴らしいルート
◇ 8/ 9 はれ 休養
◇ 8/10 はれ ミズリナ湖にハイキング
◇ 8/11 はれ スロヴェニア移動
ここから1人になる。コルチナからバスでドビアッコという、オーストリアとの国境
の街へ。
そこから鉄道でオーストリアに入り、2回乗り換えて昼頃スロヴェニアの街、イエセ
ニチェにつく。
イエセニチェからバスでモイストラーナという村へ(10分)。そこから山の麓まで
は12キロ。
バスがあるかと思ったが、ないという。しかたないので30sの荷物を背負って、歩
き始める。
途中、車が通るたびに手をあげるが、止まってくれない。日差しがあたってとても暑
い。
汗を滝のようにかきかき、雄叫びをあげながら歩き、結局2時間歩いたところで、よ
うやく車が止まってくれて、山の麓に運んでくれた。
麓に山小屋があり、そこに泊まる。(約700円)英語が通じて安心。小屋から、目
標のトリグラフ(2864m)北壁が見え、感動する。
ちなみにトリグラフ北壁の高度差は1500m。岩質は石灰岩。
日本在住のスロヴェニア人に紹介してもらったパートナー、フランツに電話で連絡。
日曜日に北壁を登ることになる。
◇ 8/12 はれ トリグラフ登山
ヒマなので、登りに行く。山小屋から高度差1900m。頂上まで7時間のところを
4時間半で行く。
すごく暑く、汗を滝のようにかく。アホなことに、水を0,5Lしか持っていかず、た
いへんのどが渇く。
ここの登山者の数はとても多い。でも、一般登山道といっても、とても難しい。Wが
入る。日本の基準では、充分岩登りである。
なのに、お子さまから腹の出っぱったお爺様まで、とてもたくさんの人が登っている
不思議。
この国の人は、親切にしてくれる。登ってても、9割以上の人が挨拶をしてくれる。
とってもいい人達ばかり。
  下りは怖く、けっこう緊張して降りてきた。3時間くらいかかってしまった。
◇ 8/13 くもり→はれ トリグラフ北壁 Zahodna Zajeda(700m 5)登
攀
6時半にパートナーのフランツ(41歳)と会い、北壁に向かう。
今回行く壁は高度差700m。うち前半は400m12ピッチ。後半300mはフ
リーソロ。
フランツは初めての相手ということで、やはり信用できなかったらしく、簡単で短い
ルートを登ることになった。
岩は比較的固いが、ドロミテほどではない。
700mを4時間で完登。
ちなみに、トリグラフ北壁はとてもでかく、ルートが数百本ある。
難度もピンキリで、3級ルートから7級ルートまでよりどりみどり。
冬も登られていて、いくつかとてもでかい氷柱が発達するそうである。
降りてきたら、フランツが家に来いと言われ、招待される。山小屋から車で30キ
ロ。ブレッド湖という、とてもきれいな湖の近くにある。
フランツの家で、ランチをいただき、近所の人も来て、いろいろ話ながら過ごす。と
ても素晴らしい一時だった。
それで、フランツに湖の畔にあるホテルを探してもらって、そこに泊まる。(350
0円 ☆☆☆☆)
◇ 8/14 はれ ブレッド湖滞在
◇ 8/15 はれ フランクフルト移動
◇ 8/16 フランクフルト→クアラルンプール移動
◇ 8/17 クアラルンプール滞在
◇ 8/18 空港へ
◇ 8/19 名古屋着

こんな感じでした。
スロヴェニアという国ですが、何も情報がないまま行きましたが、とても素晴らしい
国でした。
単なる旅行だけでも、満足できます。
そしてトリグラフ北壁はとてもすばらしい壁です。
今回、ルートを1つしか登れませんでしたが、来年も行こうと思っています。
そしてここは何よりも、天気が安定していて、
モンブラン山群のように、アルパインはできませんが、単に岩を登るだけであれば、
とても効率よく登れます。
1週間に、4本から5本は登れるんじゃないでしょうか。
それもとても長いルートを!

もし、情報がほしければ、自分にメールください。
また、写真を自分のHPにアップしてますので、よろしければご覧になってくださ
い。

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