日程 |
2000年8月12日(土) |
メンバー |
(ARIアルパインクラブ)宮川良成、(日本登高研究会)惠川佐和子 |
記録 |
(日本登高研究会)惠川佐和子 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
惠川@日本登高研究会です。
8月12日土曜日に
谷川/幽ノ沢/中央壁/正面フェースを登ってきましたので報告です。
当初、2本予定していましたが台風の為、土曜日だけで帰ってきました。
お天気はさほど暑くもなく、雨にも降られず快適でした。
帰省ラッシュに巻き込まれて出合に着いたのが2:30頃。
5:00出発。
閑散とした出合を出発して幽ノ沢出合へ
しばらく幽ノ沢を遡行して展望台へと登る。
展望台へ上がってから少し右へ歩いて懸垂で右俣へ降りた。
(幽ノ沢は途中、巨大ブロック雪崩が堆積しているので通行不可かも?)
広大な白く美しいスラブを登って行く。
途中、途中に赤ペンキで○印やVという字が書かれていた。
やがて赤いペンキで「テラス」と書かれた所に着いた。
水をたっぷり飲んで装備を着ける。
上を見ると「豆腐岩」はかなり左。
どうやらV字の赤ペンキに導かれて右よりへ来てしまったようだ。
しかたがないので、左上〜トラバースをして正規ルートへ入る。
このトラバースがちょっと悪かった。
ピンがなかったので、エイリアン黄色を使う。
3ピッチ目4級25M
今までのピンの少なさからみれば、ちょっとは増えたけど・・・
大きな浮石がありヒヤッとした。
4ピッチ目4級+20M
このルートの核心部。少し濡れているところもある。
相変わらずピンは少ないし、浮石も有りで
リードしなくって良かった!
5ピッチ目3級40M
カンテからスラブへ突入。
ピンが少ないのでルートファインディングが難しい。
6ピッチ目3級100M
3級と言えども、所々濡れているし、ハッと気が付くと20Mもランナウトして
いる。
下を見れば、広大なカールボーデン。
ピンが見つかると、ホッとし、すかさずランニングを取る。
ルート取りが間違っていなかったんだ・・と一安心。
「要所要所にはしっかりとしたビレイポイントがある」
と、本には書いてあったが、その通り。
ただ、ピンが折れているところもある。
7ピッチ目3級40M
スラブからハング下を右に上がる。
ここも10Mから20Mのランナウト。
8ピッチ目2級80M
ここから草付きルート。
胸が着くくらいの急騰を、草や、細い笹をつかんで這い上がる。
今の時期は草が生い茂り、バケツが見えない。
たま〜〜にピンが出てくるが、ランニングは草を束ねて取る程度。
虫には刺されるし、なんだか体中が痒く、ヒリヒリになった。
服を着ていたのに、お腹まで刺された。
しばらくガマンして登って行くと、ポンと中央壁の頭に飛び出した。
下降は中芝新道を使った。
キレイなお花が沢山咲いていてとってもいい気分だった。
途中から沢下りとなり、残雪豊富でぜんまいが芽吹いているところだった。
巨大スノーブリッジが今にも崩れそう。
全体的にピンは乏しく、ルートファインディングに神経を使います。
雨が降ったら、私ではとてもとても行けそうなルートではないと思いました。
奥壁や衝立とはまた違ったクライミングを味わえ、充実した一日でした。
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