日程 |
2000年8月6日(日)〜7日(月) |
メンバー |
(ARIアルパインクラブ)宮川良成、(登高研)惠川佐和子 |
記録 |
(登高研)惠川佐和子 |
写真 |
なし |
ルート図 |
なし |
<山 行 記 録>
こんにちは!
惠川@日本登高研究会です。
8月6日〜7日で屏風へ行ってきました。
東稜と鵬翔を登るつもりでしたが、雷雨のため、鵬翔のみとなりました。
(しかも完登ではない)
8月6日 (日)
タクシーの相乗りで沢渡を5:30出発。
上高地から横尾まで2時間弱。
梓川の徒渉は膝ぐらい。
T4でビバーグする予定なので水を一人4リットル汲んで1ルンゼに入る。
屏風岩に咲くオレンジのユリの花が確認できた頃、雪渓が現れる。
雪渓からジャバジャバ水が流れていた。
下から水を汲んでこなくても、ここで汲めばよかった。雪渓はまだまだたっぷり
ある。
T4尾根取り付きからクライミングシューズに履き替えロープを付ける。
水と装備で荷が重く、4+、5−の登攀は私にはちょっと辛いものがあった。
T4のテラスに到着すると、東稜と雲稜を登っているパーティーの声がする。
私たちも装備をつけ、東稜取り付きへ出発しようとしたら ・・
ポツポツと雨が降り出し、直ぐにカミナリを伴う激しい雨となった。
急いでツエルトを張り、中へ逃げ込み様子を見るが、一向にやむ気配もない。
東稜はあきらめた。結局この雨は夜まで続いた。
夜中は、シュラフカバーと銀マットでは寒くて眠れなかった。
8月7日 (月)
目覚ましが鳴らずに少々寝坊してしまった。
天気は晴れ。
食事を済ませて、色々準備をし、出発。
ザイルを付けてT4から左へ回り込み、
少し上がったところで支点を作りスタートする。
本日、屏風登攀パーティーは我々の他に雲稜と蒼稜の3パーティーだけ。
(白山書房の本で)
2ピッチ目、(4級A1/20M)
寝ている人工とフリーで登る。
3ピッチ目、惠川リード(4級A1/40M)
出だしは単調な人工、途中フリーが出てくるがガバで岩も硬い。
1ポイント人工でトラバースしてフリーで上がり、大テラス・・・
と、思ってピッチを切ってしまったがその直ぐ上が大テラスだった。
大テラスまで2級ほどの登り。
大テラスで水を飲んでから
ツルベだからという事で、再び惠川がリード。
4ピッチ目、惠川リード(A2/40M)
前傾壁でA2核心となっているが
ピンの間隔も私で届くくらいなので、さほど難しくなかった。
ただ、数本、ぐらついているのや、サビて折れそうなピン、
芯が見えているシュリンゲなどを使ったので、ちょっとイヤだった。
途中に大きな浮石があるので注意!
5ピッチ目〜6ピッチ目途中まで、(4級A1/55M)
出だしから頭が欠けているピンなので3mmシュリンゲを使う。
ここはピンが抜けている所もあり、私では届かないところもあった。
リードしなくてよかったと思った。
このピッチを登り始めてしばらくすると、雲行きが怪しくなり雨が降り出した。
ガマンして登っていくとカミナリも鳴り雨は激しくなってきた。
私が5ピッチ目の支点に到着したところで下降する事にした。
ここから懸垂すると、大テラスまで完全な空中懸垂となり、意外と前傾していた
事を知る。
(しかも途中で振られる)
空中懸垂はキライじゃないけど、支点はペツルが打ってあるとわかっていても
雨でザイルが濡れていて滑らず、あんまり良い気分ではなかった。
大テラスでは雨も当たらないので、ゆっくりしてからT4へ下降。
帰りの雪渓は、雪解けが進んでいて雪渓の上を歩かなくてすんだ。
徒渉も増水は見られなかった。
最終の18:30発島々行きのバスに乗って、沢渡で降り
村営駐車場近くの21:00まで入れる温泉に入り、
IC近くのロイヤルホストで食事をして東京へ帰った。
このところ北アは毎日雷雨があるようです。
鵬翔も途中まででしたが、やっと行けた屏風だったので
とっても満足でした。
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