佐梨川/金山沢奥壁/第2スラブ

日程
2000年7月17日(月)
メンバー
(沼田山岳会 北大山の会)清野啓介、(沼田山岳会)中島剛二
記録
(沼田山岳会 北大山の会)清野啓介
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>



清野@沼田山岳会 北大山の会です.

   日程     7月17日
   ルート    佐梨川金山沢奥壁第2スラブ
    
   メンバー 清野 啓介 (沼田山岳会 北大山の会)
        中島 剛二 (沼田山岳会)

        当初第4スラブ下部〜第3スラブ上部を登ってあわよくば頂上まで
        とかなり欲張った計画でしたが、結果はシュルンドの状態が悪く 
        第4スラブには取り付けず、第2スラブの途中で敗退してきました.
        登る人もほとんど居ない様で残置は皆無、30年前の初登時の物と思
        われる腐ったボルトが1本在っただけ.ハーケンの打てるリスも少
        なく40Mでランニングが1本だけとゆうシビアなピッチも有りかな
        り緊張します.しかしルートファインディングしながら登る楽しみ
        は何物にも代えがたく、秋には再度リベンジするつもりです.

    5:00  沼 田   発
    6:50  林道終点  発
         終点から桑ノ木沢を渡り即、家ノ串尾根に取り付く、山の神迄は
         尾根上にハッキリしたサゴイ(仕事道)がある.桑ノ木沢の右岸
         の道は環境調査の為に林道終点から300M位整備してあるだけで
         後は荒れている.
    7:30  山の神   着
    8:50  金山台地  着
         山の神〜金山台地間は遙か下に見える金山沢にずり落ちそうに 
         なりながら長いトラバースが続く.相棒の中島君はスパイク地下
         足袋で快調にとばして行く.去年6月に来たときよりも雪渓の量
         が遙かに多い.本谷をどんずまり迄行って雪渓に乗り移り第4ス
         ラブ取り付きへ下降.対岸から見た時は気ならなかったが近づく
         とシュルンドが大きく口を開いて取り付けない.色々試みるが 
         むなしく時間が過ぎるだけ.何とか取り付けそうな第二スラブに
         転進することに決定.
   11:30  第二スラブ 取付
         第一スラブ左のリッヂから取り付き第一スラブにトラバース.
         細い灌木を支点にシュルンドの底に懸垂.
        1P 
         第2スラブに向かって右上、30Mで腐ったボルトのあるレッジで
         ピッチを切る.
        2P 
         直登するがつるつるのスラブで10M程で行き詰まる.左上して
         小さい垂壁を越え上のテラスまで.ランニングは打ってはみるも
         ののどれも利いてはおらず緊張する.
        3P
         右上して水流を渡り不安定なレッジまで.
        4P
         核心部と思われる滝を目指し直登
        5P
         傾斜は緩くなりもう少しで核心部だが、雲行きが怪しく成り始め
         る.こんな所で雷雨にあったらひとたまりもない、即下降する事
         に決定.
   14:00  下降 開始
         50MX3回で雪渓へ.最後の1回は第三スラブ側に唯一雪渓のつな
         がっている部分を目指しトラバースしながらの懸垂で非常に恐ろ
         しい.
   15:00  雪渓 着          
         二人が乗り移ると同時に雷雨が始まる.「赤岩スラブのトラバー
         スを考えると、一刻も早く下ろう.」と即下山.
         赤岩スラブで雷雨はピークに、シャワークライムならぬシャワー
         トラバースの連続.
   17:00  林道終点 着
 

        *赤岩スラブ(山の神から二つ目)の道の真ん中にチョウゲンボウ
         が巣を作っています.アプローチする為にはこれをまたがなくて
         は為らないのですが、行かれる方は十分注意して下さい.


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