沼田山岳会/清野啓介、中島剛二
<山行日> 2000年5月27日(日)<記録> 清野啓介
5月27日幽ノ沢滝沢大滝に行って来ました.
メンバー 清野啓介 (沼田山岳会 北大山の会)
中島剛二 (沼田山岳会)
ルート 幽ノ沢左俣 滝沢大滝 中尾根
水量が多くて豪快な時の大滝を登攀しようと計画しました.
上流の雪解けを集めて落ちる様は大滝の名に相応しい立派なものでした.
今年は残雪が多いため奥壁ルンゼや中尾根の上部にブロックが残っていて
今後行かれる方は十分注意が必要です.又アプローチと下降の中芝新道も
かなり急な雪渓が残っています、ピッケルorバイルorアイゼン等何かしら
持っ行く事をおお勧めします.因みに僕らはバイル一本だけしか持たず、
行きも帰りも非常に怖い思いをしました.
大滝の落ち口付近はハクサンイチゲ、ハクサンコザクラが辺り一面に咲き
乱れ、中芝尾根もシャクナゲが満開です.花を見に行くだけでも価値があ
ります.
6月1日まで車両乗り入れ禁止と聞いていたので、指導センターから自転
車で幽ノ沢までアプローチしました.これは大正解、行きは幽ノ沢迄30分
帰りは指導センターまで15分.特に帰りは一ノ倉から殆どペダルを漕がな
いで帰ってこられます.自転車が今回の山行の一番の収穫だったような気
がします.
7:00 指導センター発
「アイゼン持って行かないの?」とパートナーに訊ねるが「要らな
いでしょ!」と軽くいなされる.
7:40 幽ノ沢出合 着
7:50 発
出合から見る限り、雪渓は滝沢のかなり上部まで迄つながっている
し、大滝上部には危険なブロックは見あたらない.天気も良いし、
ゆっくり出合を出発.
8:20 二股 着
中央壁に1パーティ取り付いているのを確認、コールをするも応答
なし.(V字の尾崎Pは見落としてしまいました.スミマセン)
9:00 大滝取付き 着
アイゼンを持ってこなかったばかりに雪渓上部で難渋、非常に怖い
思いをする.後悔先に立たず! シュルントはそれ程開いておら
ずひとまたぎでスラブへ.上流の雪解けを集めて落ちる大滝は本当
に立派.五月の日差しと滝のしぶきが心地よい!
11:00 大滝落ち口 着
11:30 発
核心部は昨年の木下@さんの報告の通り草付きがゴッソリはがれて
非常に悪い.
落ち口に立つと、上部ルンゼはもの凄い勢いで水が流れており、上
部は雪渓がびっしり.即、中尾根に逃げることを決定.
13:20 中尾根頭 着
中央ルンゼの終了点目指して緩いスラブを登る、終了点直下に大き
なブロックが‥‥.これが落ちたら大滝を直撃すると思うとお尻の
辺りがモゾモゾしてしまう.
後は、勝手知ったる踏み後を中芝新道まで.
14:20 芝倉沢出合
14:50 幽ノ沢出合
15:10 指導センター 着
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