宮崎県/鉾岳/大滝左ルート

福岡(FYK)/蜂谷一彦、山本、庵メンバー/中島


<山行日> 2000年5月20日(土)<記録> 蜂谷一彦



蜂谷一彦@福岡(FYK)です。

 5/20(土)、宮崎県の鉾岳・大滝左ルート(X+,A0,290m)に行って
きました。メンバーは同じ会の山本さんと、中島さん(庵メンバー)、
そして私の3人。
 このルートは、4/8(土)にも登ったんですが、そのときは、「支点が
少なくて怖すぎる。これはとても、私にはリードできないなぁ」と思い
ました。
 今回は山本さんが、「蜂谷君、リードしてみるか?」と言ってくれた
ので、腹を決めて、トップをさせてもらうことにしました。

 3P目のトラバースのところは、岩肌が濡れていたので、どうしても
踏ん切りが付かず、左側の「KYCルート」のビレー点に逃げてピッチ
を区切り、ブッシュを抜けて1P登ったあと、上部バンドを右へトラバー
スして、「大滝左」の正規のルートに戻りました。

 「大滝左」の6P目のX+のスラブで、手掛かりが乏しい所にさしか
かり、ランナウトしているので、どうしても次の一手が出せずに躊躇し
ていると、下にいる山本さんから、「そげん所は、やっぱり、気合いの
入れどころっタイ」と慈愛あふれるアドバイスを頂きました。
 「そうか、気合いの入れどころかぁ。みんな、こうした試練を乗り越え
て、経験を積んできているんだなぁ。今日、越えなければ、いつまで
経っても越えられないだろうなぁ。」と意を決して、体重を思い切って、
つま先に預けました。そして、何とか前進できました。
 続く7P目のX+も、1本目のピンまでが核心部で、かなり緊張しま
したが、山本さんの的確なアドバイスによって、かろうじてクリアする
ことができました。

 プア・プロテクションの中でいかに平常心を保つか。そして、いかに
的確なルート・ファインディングを素早くこなすか、等が今後の課題に
なりましたが、なんとか無事にリードすることができました。
 今回の登攀は、本当にいい勉強になったと思います。
 山本さん、中島さん、大変御苦労様でした。ありがとうございました

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