白馬岳/主稜 |
22,23日と白馬主稜完登してきました。 去年はサクッと登れたのに対し、今回はメロメロでした。
4月とは思えない程寒かったです。
ここのところ、撤退続きだったので久しぶりに充実しました。 以下、簡単な記録です。(いきおいだけでイケてない文章です)
22日 晴れ時々雪
急行アルプスはガラガラで成田君に起こされるまで熟睡できた。タクシーで二俣に行 くと去年より雪が目立つ。アスファルトのプラ靴は嫌いなのでシューズで行く。途 中、雪に埋めてデポして行く。雪道変わりすぐ、デブリに出会う、左の尾根からのも ので木々がきれいに剥ぎ取られていた。スゲー。
林道はメチャメチャなのでそのまま 尾根を登る。白馬尻に着くとすでに雪壁には4パーティー取り付いていた。その先の トレースは見えず先頭はラッセルらしい。雪はザラメ、雨でスカスカ状態、途中3箇 所小さいクレパスもあった。[峰に着く頃、風も強まりあられが降り出す。
トレース をたどりY峰もフリーで行けた。が、途中、背中のボードが突風にあおられ体が飛ば された、山行中一番怖かった瞬間。ボード捨てようかな〜とマジで考えたが、値段を 考えると出来なかった。Y峰より雪質がこしまり雪に変わる。雪洞が完成する頃ガス が晴れ、山頂まで見える。
二俣(7:30)−白馬尻(10:50)−[峰(14:00)−X峰手前(15:20)
23日 雪 風強し
雪洞を出ると10cm位新雪。4パーティーの中3パーティーはもう出発している。 7:30まで天気待ちするが一向に変わらないので突っ込む決心をする。昨日のト レースはすっかり消え、膝までのラッセルに喘ぐ。雪質はそれほど悪くないが、途中 からコンテに変える。V峰直下で3人と単独の先行パーティーに追いつく。もう一つ の2人パーティーはかなり早く出たらしく声がたまに聞こえるだけだ。
しばらく共同 でラッセルを交代しながら進む。ホワイトアウトの中、雪尻を気にしながらのラッセ ルは怖かった。V峰からは急な雪壁となりダブルアックスのみんなに遅れ、先頭に立 てなかった。僕たちだけだったらと思うと・・・。感謝と同時に少し情けない。雪は 再びザラメが混ざり、パラパラと崩れるのがいやらしい。左にくっきりと岩壁が見 え、頂上直下と確信、右に逃げながら稜線に這いあがった。
登頂の喜びは一瞬だけ で、吹き飛ばされそうな風に向かって山荘を目指す。完全にホワイトアウト、迷って いる時間は無い。山荘を過ぎ、登山道を示すロープを頼りに大雪渓の入り口を探す。 高山植物の標識から左に下りる。クラストした斜面をひたすら降りていくと、目の前 に杓子の岩壁が見え、一瞬青空が覗く。
気が付くと右側に山頂ではぐれた2パー ティーが見えた。緊張から解放され、お楽しみの滑降だ。ボード装着ポイントは去年 とほぼ同じ、成田君に落ち合う場所を行って滑り出す。すぐに急斜面に変わり、重い ながらも新雪を蹴散らす。デブリを避け、最後はほとんど直下降で白馬尻へ。成田君 はスキーの調整が甘かったらしく途中から担いで降りてきた為、結局、僕たちが最後 のパーティーになってしまった。
雪洞(7:30)−X峰(8:40)−U峰直下(11:30)−山頂(13:20)−白馬尻(15:00)−二俣(18:20)