谷川岳/東尾根 |
3月19日(土) 冷え込みがきびしく朝方眠れず、シュラフからも出れず
7:00 美しの森村営駐車場を出発。トレースを辿って1時間で出合小屋への分岐に 到着。 トレースのおかげですいすい進む。出合小屋の手前でトレースを付けた方々に遭遇。 お礼をいう。佐久の山岳会の方たちだ。 さらにもう1パーティがここからラッセルをしていったとのこと。出合小屋までま たしても楽しい雪歩き。
9:30 出合小屋からはひざまでのラッセル。雪は表面からあられ、こしまり、こ霜ざ らめで1cm以下の層、こ霜ざらめで弱層を形成し、その下層乾雪こしまり圧力をかけ ても まったく固まらない。 10分くらいで出合小屋までラッセルしてくれたひとたちに追いつかれる。彼らは旭岳 東陵 に行くらしい。しかし、あまりの遅さにラッセルを交代。分岐までまたして もトレー スの後を追う。
11:00東陵とりつき前のゴルジュの雪崩の心配はほとんどなし、多少デブリが見える が ほとんど落ちきっている。安心して通り過ぎるが、気分はあまりいいのもでは ない。 尾根上も表面1cmくらいのクラスト層、下層は乾雪こしまり膝下からももまでの ラッセル。権現岳東稜への上にでても雪質変わらず。つらいラッセルが続く。
15:30樹林限界下方で、天場を作る。 もう1パーティは上方で天場を設置。
赤岳を東面からみると大天狗、子天狗ともにりりしく見える。 赤岳に夕日が映えて美しく、今日の一日のご褒美。
3月20日(日)
3:30起床。朝の冷え込みは厳しくない。非常に乾燥している。テントの中に霜は降りていない。 5:30出発。15分ほど上部に天場をはったパーティがトレースをつけてくれた。ラッ セルを交代する。
権現岳バットレス下部まで2時間半、昨日の通りラッセルが続く。9:00取り付きに 到着。バットレス左側面から、 リードで登る。フル装備のザックが重い。 2ピッチで登攀終了。10:50
へろへろになりながら権現岳ピークへ。 富士山、北岳、甲斐駒には傘雲が。。。天気の悪化を予想させる。 ここから旭岳を経てツルネへ。ツルネ東稜から出合までトレースはつい ていず、 帰りもラッセル。湿雪の重い雪の中ハイ松帯ではぼこぼこはまり、カモシ カの足跡をたどり出合へ。
ラッセルが終わりトレースを見つけたトップは猛ダッシュ。ここからはしっかりし たトレースが き快適な帰り道。気温が高いため雪は融け始めている。 今度は天候との戦い。気温が高いため、雨の不安。雨の前に美しの森駐車場まで たどり着くため執念の歩き。
17:30 夕暮れぎりぎり美しの森駐車場到着。始終ラッセルに終始した山行だった。
<P.S>
赤岳東面の大天狗、子天狗がルートがあるのでしょうか? 八ヶ岳東面は初めて行きましたが、なかなか奥深いですね。