3/19-20で東尾根に行ってきました。 3/11-12を予定していたのですが天候が悪かったので変更しました。 結果としては登れましたので良かったのですが、吉尾さんが亡くなった後と言うこと で複雑な気持ちです。以下に記録を報告します。

3/19　駐車場6時出発。

　風も無く穏やかな中、踏み後をたどって出会いへ。 一の沢も先行パーティーが有りすでにラッセルされていたお陰で シンセンのコルまで楽に登れた。 第2岩峰を右に巻き、高度感の有る急な雪壁を登って行く。 右手の一の倉尾根がはるか下になり、一気に登ってきたのが良く分 かる。

　尖ったピークを超えると一の倉の岩壁が見渡せ、ドームも間近に見 えた。第一岩峰を一気に超えると山頂から張り出した巨大な雪庇が見 え、山頂まで後わずか。

　雪庇の下の雪壁を真っ直ぐ登り、後ろを振り返ると見事なナイフリッジの雪稜に トレースが残り、今日の登りのつらさを吹き飛ばしてくれる。

　山頂で記念写真を撮り避難小屋へ向かう。

3/20

　天気が悪くなるのは分かっていたが一日で下るのはもったいなかっ たので小屋泊まりとしたが、朝起きると全く視界の利かない猛吹雪であった。

　8時と10時にザイルをつないで降り口を探したがみつけることが出来ず再び小屋に戻ってきた。 3度目に他のパーティーと協力し合いやっと降り口をみつけて降りてくることが出来た。 車に戻ったときは　一度に二つの山行をしたような気持ちであった。

＜ＰＳ＞

谷川山頂で視界が利かない場合の参考としてみてください。 避難小屋を基点として160度方向(南南東)ヘ８０mの地点から１８０度 (真南)ヘ１６０m下 ると天神尾根を完全に見つける事が出来た。