三峰川流域の氷の探訪&散策

JECC/廣川健太郎、龍鳳/石田直巳、風来坊/森圭司


<山行日> 2000年3月4日(土)<記録> 廣川健太郎



 廣川@JECCです。

  この週末は天気が悪かったので、三峰川周辺に氷を探しに行きました。
  結果は全体に小ぶり。
  恵美の滝のついでに登れるので、少々詳しく書きますが、長いので適当に。
  ホゲホゲさま、行ってはみましたが、登ってしまって申し訳ないと言うほ
  どの内容ではありませんでしたです。

  メンバー 廣川(JECC)、石田直巳(龍鳳)、森圭司(風来坊)

  3月4日(土)26時半頃、市野瀬を通過、林道に入るが、相変わらず落石が
         散在しており、丁寧に運転しないとならない。
         岳沢越えのアプローチとなる丸山谷を過ぎ、しばらく行ったと  
         ころで、鹿を発見、ちょうど良い駐車スペースがあったので路
         肩に車を止め、車中で小宴会。
         昼からは雨なので、午前中勝負だと分かってはいたのだが、4
         時まで飲んでしまい起きたのは8時頃であった。

         いきなり、温泉に行こうという提案もでたが、これは却下。
         三峰川対岸(左岸)側の氷を確認するため、そろそろと車を走
         らせる。

         一つ目は、やや高い位置に。傾斜はまずまずだが、大きさは今
         ひとつか?。ここは斜面をじぐざくにおりるトレールから白い
         橋を渡ってアプローチできる。氷は白濁して見え、今一つそそ
         られない。

        ☆その1  〜アプローチ10分、恵美の滝のついでにどうぞ〜
         二つ目は、谷間に赤い鉄橋があるところから上流にしばらくで
         ちょっとした凹状の中で懸かっている。割と低い位置だ。
         50m位あるようにも見え、ここをまず登る。アプローチは色々
         探したが、滝の対岸よりやや上流位のところが良い。谷は石を
         つたい、最後は靴を脱いで裸足で渡る。さすがに寒い。
         ガレを登り、ナメ氷の前で靴を履き、アイゼンをつけ、ガチャ
         を付ける。20mほど、ナメと小滝を登ると、対岸から良く見
         えたちょっとした傾斜部になるが、近くまで来てみると残念な
         がら小さい。この頃から雨がぽつりぽつり。早く登らねば。  

         廣川リードで登るが、気温が高めなこともあり、氷は粘着質と
         いうか粘りがあり、快適。60度から始まり、80〜86度で
         ぐいぐいと登れて楽しい。15m〜20mで急なところを抜け、
         ナメ氷を登って左岸側の大木でビレー。
         この滝の上は氷化した水流に雪がかぶっているが歩きの範疇。
         しばらく登って左側のちょっとしたナメ氷を登ったところで上
         には何もなさそうなので下降。同ルートを懸垂すれば楽勝だっ
         たが、おもしろ半分で三峰川下流に向かいトラバースする切れ
         切れに続いている踏跡を辿ったが延々と下流の鉄橋近くまで歩
         かされ、最後の方はガレのトラバースが落石の危険もあり、意
         外と悪かった。
         鉄橋のすぐ上をジャンプして徒渉、鉄橋脇を登り返し、林道へ。

         雨はぽつぽつ降ったりやんだり。
         ここは林道から良く見えるので、登られていると思うが・・。

         速攻でいけば、巫女淵の恵美の滝&氷柱も登れるのではと林道
         をさらに終点まで。しかし、11時、雨足が激しくなり、諦め
         る。林道を戻り始めると雨足がやや収まる。

        ☆その2  〜アイスボルター〜
         少し戻ったところで林道からも見える氷(林道側右岸)でアイ
         スボルダーをして遊ぶ。
         幅10m、右から真中あたりまでがヴァーチカルで高さ5〜6
         m位。左は60度位の階段状。お手軽だが、なかなか楽しい。

         ひとしきり、登り降りをした後、市野瀬の?なんたら?交流セ
         ンター内の温泉に着く頃には土砂降りになっていた。

         15時過ぎまで、気泡浴、露天風、薬草湯、サウナ等々で寛ぐ。

         夜は、再び林道にとって返し、飯場跡に潜りこみ、鍋で宴会。
         相変わらず、外はざんざ降り。二人はこんなんじゃもう氷は駄
         目でしょう、温泉のはしごをしようとすっかりやる気を失って
         いるが、温泉疲れか、19時半には寝てしまった。

  3月5日(日)5時45分、携帯の目覚ましがなるが、あまり早くおきても水
         が抜けていないだろうと、また寝る。7時過ぎに起き、外を見
         に行く。一応雨はあがっているが、林道はぐしゃぐしゃ。

         9時、快適だった飯場を後に林道を戻り、丸山谷の林道を上が
         るが落石で道がふさがっており、途中で車を置く。
         北沢と南沢分岐まで15分、南沢に入り、右岸から左岸に渡り、
         堰堤を巻く、ちょっとした滝が左岸にある。右岸に渡り、しば
         らく行くと、左岸側に河原に落ち込んできている氷が3つ現れ
         るが、これをやり過ごし、もう少し上流へ。分岐から30分程
         度。アプローチは短い。

         左岸に右上して食い込んでいる小さな沢の上部に傾斜のある氷
         が見え、これを目指し、ガレた沢を詰める。途中で岩の段が現
         れるが氷化しているのでアイゼンをつけて越える。装備を着け、
         易しい小滝を3つ越えると、急傾斜部。

         しかし・・・、ここも意外と小さい。急な部分は高さ10m程
         だろうか。左が85〜90度、真中が80度、右が70〜80
         度で弱点。

         危険なことはしない、命にかかわるようなリードはするもので
         はないという強固な自説を有するセカンド定位置の森君でも右
         側ならリードできそうなので、登れ登れと石田君と二人でけし
         かけ、登らせた。

        ☆その3  〜難しさはないが、滝、ナメが続き、楽しめた〜
         1P目、雨の影響で水が滴っていたが、氷質はよい。10m強
         で急な部分を抜け、ナメ氷から右岸に上がり大木でビレー15
         m強。左岸側にも木があり、右、左ともトップロープ可能。
         2P目、凹状に発達した氷バクからナメ。50mで潅木に届か
         ず、セカンドが少し動く。
         3P目、きれいなナメ滝から氷バク。右にでれば傾斜がある。
         45m。ここで正面に壁が現れ、谷は左に屈曲。
         4P目、雪をかぶったやさしい氷。50m一杯。
         5P目、60〜70度の氷10mを抜けると左側がひらけ、谷
         の傾斜も落ちる。ここでロープを解き、
         さらに、雪のついた60度15m滝、倒木脇の滝を登ったとこ
         ろまでで氷は終わり終了。
         下降は3P目上部の部分をシングルロープ1回懸垂した以外は、
         易しい部分はクライムダウン、急な滝、滑ると一気にいきそう
         なところは草付と、うまく巻いておりることができた。
         
          降りてきて13時過ぎ、途中にあった氷も登ることにする。

        ☆その4  〜小粒。あて外れ〜
         下流3つあった氷の1番下に取り付く。出だしこそ垂直だが、
         すぐ段状になり、易しい。垂直から乗越しの練習がいきなりで
         きる?、トップロープ練習向き。
         15mほどでこの氷は終わり、左にでて、真中の滝上に続く沢状
         を詰めるが、緩傾斜部は昨日の雨で多量のデブリがでている。
         15mほどきれいな滝がでていたが傾斜が緩い、そのままナメ氷
         をつめ終了。潅木から50mダブルで懸垂。雪面をくだり、最後
         シングルで懸垂。
         懸垂し後、真中の滝をノーザイルで登り下りしたが、あまりにチ
         ンケで当てが外れた。
         1番下でトップロープで遊んだ方が楽しめる。

        ☆その5  〜堰堤上の氷〜
         堰堤上、左岸の氷を帰りがけに登った。60〜70度、12m位。
         真中に穴、水流が見えているところがあったが、比較的しっかり
         していた。

    その1、2は、恵美の滝のついでによってもいいかな、初心者の講習向き。
    その3は、初心者を連れて行くマルチとしては楽しい。
    その4は、外れ。
    その5は、完全なおまけ。

    三峰川左岸は丸山谷が合流している地点よりさらに下流にも斜面にいくつか、
    ナメ、直バクが散在しているエリアがありました。

   ☆その6 〜丸山谷北沢のおまけ〜
    1月にホゲ氏とこの一帯を徘徊した際には、丸山谷北沢側の林道奥から小沢
    を詰めたところで、12m滝(下半分がヴァーチカル)というのも登りまし
    たが、これは内容はともかくアプローチが遠すぎ、わざわざ登るところでは
    ない。
    
    よく探せばまだ何かあるかも。

                                    以上

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