五竜岳/北尾根

東海山岳会/藤田、朝岡、富山県・無所属/中島


<山行日> 2000年2月11日(金)〜13日(日)<記録> 藤田耕史



 さて、戸隠P3尾根よりも前になりますが、五竜岳/北尾根にいってきました。

2/11 (五竜遠見スキー場)地蔵の頭8:50−11:20/35大遠見先の下り口−12:45北尾根取り付き−17:20 2050mTS

2/12 TS6:20−7:10 pk2119−14:30赤抜−15:00 2530mTS

2/13 TS5:55−7:35五竜−8:30/45五竜小屋−12:25地蔵の頭

 年末に奥鐘〜唐松にいったのですが、遠見尾根の下山時に、きれいな
尾根が目に留まりました。調べてみると五龍北尾根と呼ばれる尾根だ
そうで(←五龍の南側(赤抜)からカクネ里に向かって降りているのに、
なぜ?)、とっても好みの「ラッセルな雪稜」らしかったのでいってきました。

2/11 雪
 3連休というのに、山に入るパーティーはほとんどいない。
 降雪が激しくなる中を大遠見からカクネ里に向け下降、 連休前までは
 良い天気が続いたせいか、足元から雪崩が 面白いように落ちていく。
 「うぅ〜やべぇなぁ〜」と思いつつも、下のクラスト面にしっかりアイゼンが
 効くのと、雪崩れる雪が軽いので、ずるずると進む。

 白出沢を渡るところは胃が痛くなるくらいの深雪。北尾根の末端はこれ
 また急な雪面で、もぐりにもぐる。尾根上に出てからも、手元足元から
 バンバン雪崩れる。手元から雪面が波打ちながら雪崩れていくのを初
 めて見ました。「えぇんかいなぁ〜?」先頭も大変だけど、雪をどかどか
 かぶる後ろの人も大変。

 ひたすらラッセルを続けるも、地図上で泊まれそうだとふんでいた、
 pk2119には結局たどり着けず、無理矢理斜面を削ってテントを張る。
 食事中に落ちてきた雪がテントを埋めた時は、「ひぃ〜流される!?」と
 生きた心地がしなかった。

2/12 雪→晴
 出発していきなり悪い雪面。これを越えるとなだらかな(でも両側が切れ
 ている)雪稜となり、ラッセル三昧。だんだん雪が重くなり、体ごともって
 かれそうになることも・・・

 悪い急雪壁を次々こなし(というかもがき?)、主稜線へ。五龍への急登
 手前に見えていた白出沢側の雪面でテントを張る。強い風も遮られ穏や
 かなサイトだった。

2/13 雪雪
 予報では晴れだといっていたのに・・・全然視界が効かない!
 テントサイトから五龍、五龍から五龍小屋ともにびゅんびゅんの風の中を
 ひーひー言いながら歩く。おかげで顎が凍傷に。

 五龍小屋で一息ついて、安心したのもつかの間、遠見尾根への下り口が
 わからず、一度雪庇を崩壊させ(やばかったです。まじで。)、なんとか帰
 還。3連休なんだからトレースがあると思ったのにぃ〜

えぇなぁ〜とピンときた対象にすぐに取り付け、しかも予想通りのラッセルな
尾根だったので久々に満足のいく山となりました。人の気配が全然なかった
のもよかった。これで天気が良ければ鹿島北壁を愛でながらルンルンらっせ
るだったのに。。。

それでは失礼します。

★ エリア別山行記録へ戻る ★ INDEXへ戻る