伊那高遠/恵美の滝&恵美の氷柱

山岳同人マーモット/中込竜男、今村忍 、佐藤達也、大塚保道


<山行日> 2000年2月12日(土)<記録> 中込竜男


山岳会名   :山岳同人マーモット
参加者    :中込竜男 / 今村忍 / 佐藤達也 / 大塚保道
山行日    :2000.2.12(土)
ルート    :伊那高遠・恵美の滝&恵美の氷柱(トップロープ)。
グレード   :恵美の滝→・(長さで?)/恵美の氷柱→V?
入山・下山場所:伊那高遠・巫女淵(ピストン)。
アプローチ状況:道路は奥の駐車場まで通じているが、落石多し。積雪も問題になる
        程は無く駐車場で20cm位。夜間は路面の所々凍結。路肩が切れ落
        ちているので怖い。駐車場からは平坦な林道歩き。積雪足首位。
山行内容   :以下。〈記録:中込〉

 昨年、ACHPに恵美の滝の記録が出た翌週でかけ、楽しい登攀に味をしめ、また今年 も来てしまった。当初は氷が薄いという情報があり、半分賭けのつもりだった。

 11日21:30八王子発。運転を交代しながら中央道を一路伊那に。昨年迷った 高遠から小瀬戸方面の道も今年はスムース。しかし小瀬戸の道は、舗装してあっても 落石が沢山転がっていて、どかしたりよけたり。凍結している部分もあるし、沢側が すっぱり切れ落ちているのでよける時怖い。やがて未舗装路になり、積雪も増えてき た。結局奥の駐車場に着いたのは午前3時近かった。

 12日8時起床、9時半発。ゲートを通り平坦な道を行く。最近雪が降ったらしく、 足跡も無い。足首位の雪の中を10分も歩くと、いきなり右手に恵美の滝(50m) が現れる。昨年に比べてなるほど薄い。下部など岩が見えてしまっている。でも登れ ない事はなさそうだ。今村がリードで取り付いた。出だしは薄い氷板状態で、蹴った ら穴が開いてしまったが、まあ、いいフットホールドができた。

 80°位の部分を、慎重に5m程登った所でスクリューを入れた。氷が薄くて2/3位 しか入らない。それでも上がって行き、2本目はよく入ったらしい。中盤になってだ んだん斜度が増してきたが、更に3本目を入れて核心部をやっつけた。後は傾斜も緩 み、落ち口に消えて行く。昨年は50mザイルが届かなかったので、60mを持ってき たが、落ち口の木にザイルが残置してあった。感謝。

 佐藤、中込、大塚の順に続いてフォローした。氷の質はちょっと脆い感じで、すぐ 崩れて落氷になってしまう。垂直部は膨らんでいる部分を斜上する形になるが、アイ ゼンが刺しにくい。未熟さを痛感する場面である。適度に腕がパンプした位のところ で、落ち口のビレイポイントに到着。そこから5〜60m程上がった所に大きなハン グがあり、恵美の氷柱(20m弱?)が下がっている。ここもやはり昨年に比べて細 い。ヲ級を余裕で登れる人なら行けるだろうが。奥のナメ状を登ってハング上に出、 トップロープをセットして練習に使った。つららの集合状態で打ちにくい。ついでに 左端の、更に細い氷柱にもトップロープをセットして遊んだ。

 ひとしきり遊んで、懸垂で下降。昨年の記録通り、50mザイルでも伸びがある分、 余裕で着地できた。滝下で、仲間がなぜかモグラを捕まえた。春はもう近い。

 帰りは茅野で豚カツを食い、¥500の風呂に入って、その日の内に帰京した。


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