山形蔵王/仙人沢

ARIアルパインクラブ/有持、遠山、星、福島、豊山


<山行日> 2000年2月5日(土)<記録> 有持真人



<行動>

 神奈川(00:00)〜蔵王/ライザスキー場(05:40)〜リフト(08:30/09:00)〜リフト終 点 (09:10)〜仙人沢(09:50/14:30)〜ライザスキー場(15:30/16:00)〜 上山温泉(16:30/17:30)〜神奈川(22:40)

 今回は、アプローチとスキー場の下降に山スキーを使用する事にした。

 天気予報では、土曜日は晴れると言う事だったが、天候の回復が遅く、出発時には ほとんど視界が効かない。

 仙人沢は、昨年にミソジの遠藤さんに案内していただいて1度言ったことはある が、 アプローチの樹氷のある雪原でホワイトアウトだとかなり分かりづらい。

 たまたま、仙台山岳会の2名と一緒になったので、アプローチは迷う事はなかっ た。

 雪が降るとトレースはすぐに消えてしまうため、篠竹を刺しながら歩いていくが、 少 し離れただけですぐに見えなくなってしまう。 

 モンスター(樹氷)の間をラッセルして谷に降りると氷瀑群が連なっている。氷結 状 態も◎状態だ。関東では、氷結が悪い様だが、ここでは全く心配はない。

 昨年は、左側の氷瀑を登ったので、今年はメインの中央の氷柱を登る事にした。

 この氷柱は、VIで垂直が約30m続いており、力をセーブして登らないと腕力を すぐ に消耗してしまう。

 中間部バンドの乗越が少しハングしており、チョット登りづらい。約30分で完登 して トップロープをセットする。

 話では、残置ボルトがあるという事だったが、雪に埋まっているのか見あたらなか ったので立木にシュリンゲ・環付をセットした。これは残置してあるので、登りに 行っ た方はどうぞ使って下さい。

 あと、氷柱の右側の滑滝(IV/30m)にもトップロープをセットして練習をす る。

 帰りの時間も考えてチョット早いが、14:30には切り上げて帰路についた。こ のころには天候も回復してきた。

 辺り一面にモンスターが乱立していて違う世界に来てしまった様な幻想的な感じ だ。

 来たときのトレースは消えていたが、篠竹を追いながらスキー場に戻った。下り はゲレンデを滑降して終了。

 下山後は、上山温泉の50円の温泉で汗を流した。

 仙人沢は、一つのエリアに氷瀑が大小あわせて6カ所あり、IV〜VIの氷瀑を楽 しむ事ができる。特に垂直のトレーニングを重点的にやりたい人にはおすすめである。

<アプローチ>

 東名厚木IC〜東北自動車道〜山形自動車道の山形蔵王ICまで約5時間。そこ から一番奥にある、ライザスキー場まで約30分である。

 山形蔵王/ライザスキー場の最終リフトを降りると小さな小屋がある。その小屋 の横の広い所を約100mほど進むと左側が開けてくる。

 そこから300°方向に約300m進んで30°方向に変進して約100m進むと 仙人沢への下降ポイントである。これと言った目印がないので、分かりづらい。

 仙人沢が初めてでホワイトアウトになっていると、アプローチで必ず迷うだろう。 篠竹を持参するのをおすすめしたい。

 今回、篠竹を下降ポイントまで残置してきたので、しばらくは残っているかもしれ ない。

 興味のある方は、是非行っててみて下さい。


★ エリア別山行記録へ戻る ★ INDEXへ戻る