阿蘇山/赤谷・大崩山/宇土内谷

福岡(FYK)/野村、蜂谷、原田、川上、内野、柴田、しんつくし山岳会/清永


<山行日> 2000年1月29日(土)〜30日(日)<記録> 蜂谷一彦



 ACMLの皆様こんにちは。 蜂谷一彦@福岡(FYK)と申します。

 1/29(土)〜1/30(日)、熊本県の阿蘇山・赤谷と宮崎県の大崩山・宇土内谷 に氷遊びに行ってきました。

 1/29(土)、朝4:30頃に同じ会の野村先輩(通称ノムさん)が迎えに来てくれて、 意気揚々と出発。熊本市内に所用で立ち寄ったあと、am8:00JUSTに 仙酔峡ロープウェイ駐車場着。前日夜から出発していた先発グループ5名 (FYKの原田さん・川上さん・内野さん・柴田さん、しんつくし山岳会の清永さん) と合流。準備を整えて8:30すぎに行動開始。通称バカ尾根と呼ばれている ところの鞍部(すぐ近くに慰霊碑が建っている)を越えて、ガレ沢を2つばかり 横切ると、下方に堰堤工事用の作業用道路が伸びてきているのが目に入る。

 踏み跡を追ってガレた谷間を詰めていくと、「関門」に着く。その少し先あたり から、氷がチラホラと見え始め、アイゼン、ハーネス等を装着。

 関門を越えて、そのまま谷筋を右方向へ回り込んでいくのが赤谷である。

 例年に比べて、氷の量が圧倒的に少ないとのことで、1人がかろうじて バイルを振れる程度の幅の氷しか無かった。年によっては、谷筋どおしに かなり上方まですっきり凍結することもあるそうだが、今年は、氷1に対して、 ガレ場歩きが5以上あった。アイゼンの爪が消耗して勿体ないが、バイルや アイゼンの使い方、ピトンの打ち方等、基礎的な練習をすることができた。

 3段くらいの小滝が連続したところにチョックストンの捨縄があり、時間的に ここまでとして、降りることにした。懸垂2回を交えて、来た道を戻る途中、 ノムさんと2人で、「あれ、後ろの方から、足音が聞こえたよね」と顔を見あわ せるも、人影無し。霊的存在を否定する僕達は、きっと気のせいだと言い聞 かせて赤谷を後にする。谷間に吹く風が冷たくて、鼻水ジュルジュル状態。 私一人で「くしゃみ大放出」を繰り返しながら、車に戻った。ここで解散。

 仙酔峡の道路を降りたことろにある「カンポの宿」にて温泉に入り、プシュ っとエナジー補給。熊本市内のウェストで特選焼肉ご飯セット等、再度の エナジー補給(ノムさん、御馳走様でした。)を済ませたあと、JR熊本駅へ。 ここで寺田女史を拾って、3人で宮崎に転進。御船〜中央町経由でR218 を走り、高千穂の青雲橋の先を左折して暗い山間の道を進む。ここで 眠気を覚ますように、さっきの足音の話題が再燃。

 クライマーの宿「庵・鹿川」に深夜0時に到着すると、博多の本官・山本 さんや、他の常連の方々が、我々をあたたかく迎えてくれた。ここで三たび のエナジー補給。片井野さんと工藤さんが、遅くまで私達に付き合って くれた。2時半すぎに就寝。

 1/30(日)、朝7:30頃目覚める。小雨の中、今日はどうしようかと皆迷っ ていたが、せっかく来たのでとにかく行ってみようと出発。

 小雨は途中から小雪にかわり、しばらくして降り止んだ。

 林道上部の登山口に車をとめて、山道を30〜40分歩くと、宇土内谷 の枝沢がいくつか凍っている。氷の発達が例年に比べて悪いということ だが、昨日の赤谷よりは100倍立派で、最初からこっちに来た方が 良かったかも知れない。我々は、2本目の凍った枝沢に入ったが、九州 でこれだけの氷が楽しめるとは、思ってもいなかった。 \(^o^)/

 それほど難しくない15〜30m前後の氷瀑をいくつか楽しんで、1時す ぎに早々と撤収。アイスクライミングの楽しさを味わえたが、もっと遊び たかった。今度来るときは、もっとじっくりと練習してみたいと思う。

 庵に戻って遅い昼食を頂いたあと、14:30に現地をあとにする。高速 道路で、後ろの車の存在に気付かずに車線変更し、危うく接触事故を 起こしそうになった。(申し訳けありませんでした。)

 みなさん、大変おつかれさまでした。また今度、宇土内谷に行きましょう。


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