穂高岳/涸沢定着
<穂高岳/涸沢定着>
どんぐり山の会
<記録>坂上栄人
1996年8月10日〜16日
夏合宿(穂高 涸沢)のリポートです。(長いくせに、登攀の内容が少な
くて、すみません。)
8/10(土)
夜、どんぐりの先発7名は最終の新宿発松本行の快速で合宿に
出発した。
8/11(日)
松本駅からタクシーで上高地へ。7人なので、2台となったが
1人3000円でOKしてもう。
8時頃、上高地バスターミナルを出発、荷物は重いが気分はルンルンである。
途中、明神、徳沢、横尾としっかりと休憩する。横尾でカレーを食べるつも
りが、浮気しておでんを食べたせいか本谷橋を過ぎてからどうも力が入らな
い。やっぱりカレーにした方がよかったかと少々後悔した。(横尾のカレー
は、結構うまいと思う。900円)
上高地−涸沢間の道は、一部荒れているところも見られたが概ね問題なし。
本谷橋には、立派な仮の橋がかかっていた。
8/12(月)
天気晴れ。2パーティ4名が滝谷クラック尾根、1パーティ3
名は北山稜。私はクラック尾根。5時少し前に涸沢を出発する、北穂小屋で
少々遅れた遠山夫妻パーティを待つ間に小屋のノートに登攀先を記入。
本日
はクラック尾根に取り付くパーティばかりであった。B沢を下降し取り付き
に行くと、もう数パーティいた。前には、登高会くらの3人組。我々は彼ら
のあとにつづいてトラバースを開始。(四方さんは、どんぐり7人と書いて
おられましたが、前の3人はくらの方でした。)ところでB沢には、ハングル
で書かれている、中味の散乱したザックが転がっていましたが、何か事故で
もあったのでしょうか、誰か知りませんか?
クラック尾根のルートは結構もろく落石が頻発した。特にめがね岩のコル
あたりの崩壊が激しい。私もパートナーの鈴木も、途中で大きなラクをやっ
てしまった。ジャンケンクラックをリードしてセカンドをビレイしていると、
左側からソロで登ってきた人がいたのでちょっと話しをする。後でこの人が
MLの四方さんとわかってビックリ。
また先行のくらパーティの1人が、有持
さんのところで岩登りを習っていたとのことで、この話題で盛り上がった。
山の世間はホントに狭い。そうこうするうちに、四方さんは、フリーソロで
すいすいと登っていった。(内心、ホントよくやるなーと思った。)
8/13(火) 曇り−晴れ
朝、今一つ天気が良くないし、台風も接近しつつ
あるので、早々と本日の登攀を中止することに決めたが、実は天気がよかっ
たというパターンの日になってしまった。実に悔しいが後の祭りである。
この日は奥穂にハイキングし、ひるね岩でボルダリングして、涸沢リゾート
を楽しんだ。夕方、四方さんがやってきて今日、四尾根を登ったという話を
された。(後続2名合流)
8/14(水) 曇り−雨−暴風雨
(台風接近)とりあえず北穂東稜に登る。
涸沢−北穂小屋(所要1時間40分) 天気が悪くなる前に登り切ってしま
えということで、私とパートナーの鈴木はノーザイルで行く。(最後の岩峰
の所だけは巻く。)いつもの南稜を登るよりは早く小屋に着いてしまった。
(3名下山、後続2名合流)
8/15(木) 暴風雨−雨
停滞、、、
この雨のなか、くらの面々がガイド岩で岩トレしているのには感動した。そ
れに比べてうちの会といえば、食っちゃ寝して、、。停滞日には、本当に会
の体質がよくわかります。
8/16(金) 晴れ
私、長谷川さん下山。絶好の登攀日よりだが、下山し
なくてはならず、誠に後ろ髪引かれるものがあった。が、しかし上高地に着
いて温泉に入ってしまうと、現金なもので、もう心は観光客と化していた。
私の今回の夏合宿は、台風に水をかけられ不完全燃焼となってしまいまし
た。あまり登れず大して得るものもありませんでしたが、今考えても、やっ
ぱり穂高に行けただけでも良かったなと思います。
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