このページには、いただいたメールの原文を掲載しています。
藤田@東海山岳会です。
無事、North America Wallを完登して帰ってきました。
キャンプ4でいきなりレンタカーの窓を熊にぶっこわされました。今年がそうなのか
、この季節がこうなのかはよくわからないのですが、去年の9月終わりに比べ、やた
らと窓のない車が目に付きました。それにしても、まさか自分の車がやられるとは、
、、缶詰と水しか食い物関係はおいていなかったのですが、レンジャーの話によると
、紙袋やクーラーボックスを攻撃してくるそうです。恐るべし、、、においの出るも
のをおかないことはもちろん、窓から(スモークは意味なし)見える荷物にシートな
り、ブランケットなりをかけておくと良さそうです。これからいく人はご注意を、、、
登りだした初日にいきなり激しい夕立の洗礼を受けました。エルキャプ全体が滝のよ
うになり、それはそれは壮観でした。マジでやばいと思いましたけど、、、
ルートは終了点も程々によく、荷揚げ、ユマーリングに不安を感じることはありませ
んでした。あまり登られていないようなので、残置もシールドほどは多くなく、終了
点付近もションベン臭くなく、楽しく登れました。部分的にもろいところもありまし
たが、日本の本チャンクライマーなら、なんとかなるはずです。
エルキャプに取り付いているパーティーは少なく、メスカリートに1P、ゾディアッ
クに3P程度でした。ノーズは見えませんでしたが、3P程度だったかな、、、8月
はこんなもんかもしれませんが、去年の9月に比べ、すごく少ないです。
朝晩が非常に冷え込みます。セーターがいるくらいです。長パンツを持っていかなか
った私は1人ふるえてました。去年の9月は暑かったのに、、、、
キャンプ4には日本人はあまりおらず、法政大学の4人がノーズとシールドに取り付
くといっていた程度でした。
ともあれ、楽しく遊んできましたので、簡単ながら報告させていただきました。日本
の山は大変みたいですね、、、
大渕です
North America Wall完登おめでとうございます.
今年のヨセミテは異常に雪が多く,雪解けも非常に遅かったため食べ物が少な
く,熊が飢えているようです.
我々がいたとき(7月19日-7月27日)も,Tuolumne Meadows のパーキングで,
Toyota Lexus と Acura Legend という高めの車2台のドアが見事に引き剥がさ
れ,さらに,トランクルームが見えるほど後席のシートが引き剥がされていまし
た.(ドアは,ドアフレームの上端に爪をかけて下に引いたようで,ガラスのあ
る部分の付け根から見事に半分に折れていました.)ほかにも被害は多く,毎日
何台,という感じでした.
見かけで食べ物もしくは食べ物が入っていそうなもの,また匂いで食べ物風なも
のがつんである車はねらわれるようです.
(壊された車を見た我々は,何日かバックパッキングにハイキングに入ったと
き,NPが用意しているベアプルーフのロッカーに食べ物を残して行きました.)
廣川 です。
9月末から10月にかけ、ヨセミテ行きを考えているのですが、
熊さんは冬眠前の秋口の方が、一層お腹をすかせて狂暴になるので
しょうか?。
木の実のなり具合とか、自然の食物との関係もあるでしょうが・・。
ところで、北米では人間が熊に教われることはあるのでしょうか?。
フォールバックに大量に何かを入れて、よろよろアプローチ中の
ビッグウオールクライマーなんて格好の標的のような気もしますが。
なんか憂鬱になってきたなあ。
山田と申します。
> 9月末から10月にかけ、ヨセミテ行きを考えているのですが、
> 熊さんは冬眠前の秋口の方が、一層お腹をすかせて狂暴になるので
> しょうか?。
> 木の実のなり具合とか、自然の食物との関係もあるでしょうが・・。
数年前の同じ時期に行ったとき、キャンプ4で夕食を食べていたら外国人
がカメラ片手にこちらにやって来たので何事と思えば、後ろで空けたまま
だったフードボックスを漁っている熊を発見。外国人は写真を取り捲り、日
本人は呆然と立ちすくみ・・・。生肉もあったのに確かオレンジジュースと野
菜を食べていったと記憶しています。あのへんに出没する熊は人には危害
を加えないと聞いたことがありますが、やっぱり怖いですよね。
> ところで、北米では人間が熊に教われることはあるのでしょうか?。
> フォールバックに大量に何かを入れて、よろよろアプローチ中の
> ビッグウオールクライマーなんて格好の標的のような気もしますが。
タンジェリンの取り付き付近の林の中で寝たことがあるのですが、その時は
少々の食料の入ったミニホールバックがアライグマ(たぶん)の襲撃?を受け
ました。中に入って暴れまり、外から軽くケリを入れると去っていきましたが、
その夜は火をつけるまでは何度となく現れましたが人への危害はなかったです。
以上、あまり参考にならないと思いますが・・・。
西羅です
> 廣川 です。
>
> 9月末から10月にかけ、ヨセミテ行きを考えているのですが、
> 熊さんは冬眠前の秋口の方が、一層お腹をすかせて狂暴になるので
> しょうか?。
> 木の実のなり具合とか、自然の食物との関係もあるでしょうが・・。
>
> ところで、北米では人間が熊に教われることはあるのでしょうか?。
> フォールバックに大量に何かを入れて、よろよろアプローチ中の
> ビッグウオールクライマーなんて格好の標的のような気もしますが。
>
> なんか憂鬱になってきたなあ。
僕ならワクワクしてきますが(笑)
もし心配なら熊よけスプレイを携行されてはいかがでしょうか、
アウトドアショップ・ハードウエアショップなどで売っていて値段は50$位
だったと思います。中身は唐辛子で、出会った時は顔をめがけて噴射!
よく手のひらサイズの痴漢撃退用はスプレイを薦める店員がいますが、
これは間違いで全く効果がありません。必ず大きい方を買って下さい。
そして必ずテストして見てください。
もちろんザックの中に入れていては全く意味がなくウエストベルと等に取り付け
いつでも使えるようにしておいて下さい、ベストは常に手で持っておく事です。
以上は黒熊よけのみの情報です。
こうした事は、ヨセミテ以外での地域でははるかに重要度が増します。
ps
ヨセミテなどに行かれる上級クライマーの方は(羨ましい!)はどなたも五感・
六感の優れた方のようなので、出会う時はわかるんじゃないですかー、、、
廣川です。
皆様、熊情報色々とありがとうございます。
実は私、20+α年前、高3の夏に真砂沢で夏山合宿中、食当天幕に
泊まっていて、月の輪熊に襲撃されたことがありまして・・・。
隣に寝ていた仲間が熊の手で寝袋の上から足指を叩かれて
爪と皮がベロンチョと剥けて・・・・。
この時は人に危害を加えたなら狩猟許可がでるとかで、御用?というか、
数日内にこの熊さんは鉄砲で成仏されたようですが。
月の輪熊であれだけパワーがあるんだから、羆や北米の熊だったら
と思うと、やや気が滅入るのです。
直接危害を受けたものとしては、大学生の頃、越沢で雀蜂に刺され
たことがあり、今でも蜂に付きまとわれると、すごく嫌な気分に
なります。
西羅です。
しつこく熊の話です。読みたくない方はサクット消して下さい。
こうした話が大好きなので、、、お許し下さい。
人間の場合の教育は簡単で悪い事をした人に対して、最初は石をぶつけ、
それでも駄目なら雷を落すといった様な事でほとんどが改善されるよう
です。(それでも駄目なら閻魔様にお任せー:冗談)
これと同じ事をヨセミテ渓谷内では行われています。
+・−を整理してみました。
+)
1、自然保護の父ジョンミューアのお膝元での個体管理
2、教育
3、改善されない個体に関しての射殺
4、アプローチが短い
5、ヨセミテでは人を襲えば餌にありつけると学習していない。
(人を食べるという事ではなく、ビックリして逃げた際に餌を
置いて逃げた事による学習)
6、熊よけスプレイの使用は誰からも文句を言われない。
(過激な愛護者は文句言うかもしれないが相手にする必要は
ないと思います。)
−)
1、先の方の説明のように今年は餌不足
2、銃の持ち込み不可
3、過去の経験によるトラウマ(ちょっと大袈裟?)
4、星野道夫氏の様な神様みたいな人でも食べられちゃう
+の方が多いので安心だと考え、少しでも楽しまれるといいですね、
もっとも−の2は電動ドリルの使用と同じ事ですが、これもまた然りと
僕なら考えます。
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