下北半島クライミング情報

以下の回答は、アルパインクライミングメーリングリストメンバーに提供していただいたものです。


漆谷です。

下北にはデビルスタワーのような(言い過ぎか?)ヌイドウシイワ(漢字ですが忘れまし
た)という山があります。10数年前に登ったことがあります。マルチピッチのルートが
数本(10本はなかったと思います)あります。岩質は忘れましたが脆いと言う印象はあ
りません。昔のクライミングジャーナルに記事がありましたが、手持ちの物にあるかどう
かは不明です。調べてみます。

仏が浦は石灰岩のような気がしました。ほんの少しお遊びで登ったがあります。
その気になればフリーのルートは出来ると思いますが、なんせヘンピなところにあるので
ほとんど登りに来る人はいないでしょう。ルートが有るかどうかは存じません。


日塔です。適当に改行を入れました。 >漆谷です。 お久しぶりです。 >下北にはデビルスタワーのような(言い過ぎか?)ヌイドウシイワ >(漢字ですが忘れました)という山があります。 縫道石(ヌイドウイシ)ですね。2,3年前のゴールデンウィークに行きました。 そのときの記録はclimbingMLの方に流したと思うのですが、 今手元にその記事はないみたいです。 岩は非常に堅くて快適です。ただ、海に近く人がほとんど登らないので 残置のハーケンなんかはかなり腐っていました。 標高も低いのでこれからの時期では暑いのではないかと思います。 >昔のクライミングジャーナルに記事がありましたが、手持ちの物にあるかどう >かは不明です。調べてみます。 「おじさん達の暑い夏」とかいう記事ではなかったでしょうか。 クライミングジャーナルでも一桁とかそのくらいの号だった記憶があります。
すがわら@旭川山岳会です。   実は、昨年10月10ー13日に、はじめて下北半島の縫道石山( ぬいどういし やま と読むと思う)にクライミングにいっているので、発言しようかと・・。 縫道石山は、漆谷さんはデビルスタワーと呼んでいますが、我々の仲間(彼は、 4回ぐらい行っている)は、ニキビと呼んでいます。なぜなら、ブナ林の中にぽ つっと飛び出しているからだそうです。ルートは、4本登りましたが、他にも3、 4本あるようですし、バリエーションなのかハーケンやボルトがあっちゃこっち ゃにあったりします。しかし、海からの風なので、これらは全く信用できず、 触っただけでポキポキ折れるハーケンがたくさんあります。よって、ランニング は基本的にナッツ、フレンズでとりました。登ったルートは3級(7ピッチ)から 5級マイナス(4,5ピッチ)で岩の種類はわかりませんが、フレーク状でかつ、 とってもがっしりしているためとても楽しく登れます。また、登山道がついてい て下りはこれを利用します。(登りきるとアベックがいた!。)   しかし、最初に 実は と書いたのは、この山の岩についている地衣類(イ ワクラゲと言うのでしたっけ)は、貴重な固有種らしく。地元では岩登りは自粛 しているらしいため(真偽はわからない)記録はCMLで発表しませんでした。この あたりはどうなっているのでしょうか、またどうすべきなのでしょうか?どなた か詳しい方がいたら教えてください。 p.s.不思議なことに、この山で始めて旭川労山の人に山であった。私は旭川山岳会。 At 11:42 AM 97.7.8 +0900, Tatsuo Urushidani wrote: >漆谷です。 >下北にはデビルスタワーのような(言い過ぎか?)ヌイドウシイワ >(漢字ですが忘れました)という山があります。10数年前に登ったことが >あります。マルチピッチのルートが数本(10本はなかったと思います)あり >ます。岩質は忘れましたが脆いと言う印象はありません。昔のクライミングジ >ャーナルに記事がありましたが、手持ちの物にあるかどう >>有持です。 >> >> 下北半島の岩場について問い合わせのメールをいただきました。私は観光でしか行 >>った事がありませんのでどなたかご存じの方がありましたら情報提供をお願いします。 ---------------------------------------------------  北海道立上川農業試験場 畑作科   菅原 あきと ---------------------------------------------------
漆谷です。 縫通石山の件、簡単ですが調べてきました。 クライミングジャーナル49号18ページ (山全体の写真と8本程度のルート図あり) 岩と雪137号51ページ (アプローチ図あり) クライミングジャーナル18号 (日塔さんご指摘の「おじさん達の暑い夏」の内容だと思います。ルート図や近辺の温泉 などが掲載されていたように思います。読んだ記憶はありますが所持しておりません) 登山大系の東北版にも載っていた?ように思います。 sugawaat@agri.pref.hokkaido.jp (Sugawara Akito) さんは書きました: > すがわら@旭川山岳会です。 > >縫道石山は、漆谷さんはデビルスタワーと呼んでいますが、我々の仲間(彼は、 >4回ぐらい行っている)は、ニキビと呼んでいます。なぜなら、ブナ林の中にぽ >つっと飛び出しているからだそうです。 ニキビというのは発想がおもしろいですね。 一緒に行かれた方に、ニキビが気になる女性がいらしたのでしょうか? いずれにせよ、最果てのかなり変った岩山で印象に残っています。 >  しかし、最初に 実は と書いたのは、この山の岩についている地衣類(イ >ワクラゲと言うのでしたっけ)は、貴重な固有種らしく。地元では岩登りは自粛 >しているらしいため(真偽はわからない)記録はCMLで発表しませんでした。この >あたりはどうなっているのでしょうか、またどうすべきなのでしょうか?どなた >か詳しい方がいたら教えてください。 クライミングジャーナル49号によると天然記念物の岩茸だそうで、間違っても新ルート 開拓などで壁の掃除はしないようにとのコメントがありました。地元の岩登り自粛のこと も記述がありました。また、既製ルートは問題ないとのコメントもありました。私が登っ たのはかなり前なので(11年位前の緑友ルートで、今と違いピンもしっかりしてました )、日塔さん、菅原さんが登られたときは既製ルート上の岩茸はどうだったのでしょうか ?
日塔です。 >登山大系の東北版にも載っていた?ように思います。 これには載っていないようです。 >クライミングジャーナル49号によると天然記念物の岩茸だそうで、間違っても >新ルート開拓などで壁の掃除はしないようにとのコメントがありました。 >地元の岩登り自粛のことも記述がありました。また、既製ルートは問題ない >とのコメントもありました。私が登ったのはかなり前なので >(11年位前の緑友ルートで、今と違いピンもしっかりしてました)、 >日塔さん、菅原さんが登られたときは既製ルート上の岩茸はどうだったのでしょうか? 私が行ったのは2年前のゴールデンウィークで、メジャーと思われるルート上には 岩茸はほとんどなかったように記憶しています。あまり登られてないところでは 生えているところもあり、岩茸があるところにピンを見つけた記憶もあります。 そんな感じですから、結構ルートファインディングにはセンスが要ります。 センスのない私は、縫道石トリプルダイレクトを開拓してしまいました^^;; あと少し感じたことですが、取り付きまでのブッシュが大変そうです。 私はゴールデンウィークに行ったので、まだそれほど大変ではなかったのですが これからの時期だとかなりしんどいと思います。 ---
日塔%自己フォローです。 >縫道石(ヌイドウイシ)ですね。2,3年前のゴールデンウィークに行きました。 >そのときの記録はclimbingMLの方に流したと思うのですが、 >今手元にその記事はないみたいです。 探したら出てきましたので投稿します。 -----ここから-----ここから-----ここから----- それより、5月2日夜から6日まで下北半島にある怪峰「縫道石山」に 行ってきました。(知っている人ってどのくらいいますかね?) 縫道石山は下北半島の結構先の方にあって、海に近い割りには非常に 岩が堅く快適です。しかし、全体的に天然記念物のイワタケが生えていて ルート以外はその快適さも半減してしまいます。 海風の影響かどうかはわかりませんが、残置のピトンはほとんど腐っていて 触ると顎からポロッといきそうなの物も少なくありません。 でも、クラックやポケットが結構あるので、カム・ナッツ類(特にエイリアン) は非常に有効でした。 天気はそれほど良くなく、風が結構あって寒かったです。 きちんとしたルート図もなく、かなり迷いながらのクライミングでしたが (ルートを見る目が無いともいう)一応登ったルートとコメントを書きます。 5月3日 西稜  朝早くに到着したのでベースになるところを探したりしていて 取り付いたのが16時を回っていた。  ルートは最高ピッチがIV級で非常に簡単であった。眺めも 最高(らしい)で北海道まで見える(らしい)。 5月4日 弘前ルート−BFKルート−緑友ルート  恥ずかしいけど本当のことを書きます。 弘前ルートから取り付いたのですが、リードがピンに導かれるように 左へ逃げてしまい1ピッチを切ったので、そのままBFKルートを 登ろうと思ったのですが、知らないうちに緑友ルートに入っていました。 (縫道石のトリプル・ダイレクトと云う:)  そういう訳でほとんど緑友ルートを登りました。このルートはすべて フリーで行けるルートです。最終ピッチの手前のV級のピッチは イワタケが多くで怖かったです。 5月5日 南東稜  この日は天気が良かったので快適なクライミング日和となりました。 3ピッチ目がクラックを登って行くのですが、久しぶりのクラック だったので緊張しました。ここではキャメロットの3番まで使いました。  上部は人工とのことですが十分フリーで行けそうです。 (私はA0を使いました) なかなか登りがいのあるルートでした。 5月6日 HCCルート下部のボルトラダー(どんたく)  私はフォローに徹した日でした。目標はHCCルートだったのですが このルートは上部だけなので下部を別なルートから登らなければならず 初めは一般ルートを行こうと思ったのですが、余りのブッシュの すごさにめげて、ボルトラダーを行くことにしました。  ここはフリーで行くと「どんたく」と言うルートになるようです。 最高グレードは10cとなっていました。  ボルトラダーを登り終わったらちょうど雨が降ってきたので そのまま左に回り込んで懸垂下降しました。結局HCCルートは 登れずでした。 とりあえずこんな所ですが、もし興味のある人がいらっしゃいましたら どうぞ聞いて下さい。 -----ここまで-----ここまで-----ここまで-----