雪がある程度積もっていて、比較的安定している場合は、状態にもよりますが、 衝立沢をつめて中央綾基部まで登ることもできます。ここは雪崩れる危険がある ので正確な判断が必要です。
去年の12月上旬に入山したときは、雪が異常に多く指導センターの所からラッ セルになり、一ノ倉沢出会からは深いところで腰ぐらいのラッセルで、テールリッ ジまでかなり時間がかかりました。
中央綾基部からの下降ですが、雪の状態によっては烏帽子スラブを下降している パーティもいますが、ここは絶対に下降しないでください。
天気の良い日などは、烏帽子の大氷柱が崩壊して雪崩れてきます。以前も巻き込 まれそうになったパーティを見たことがあります。
とにかく厳冬期の一ノ倉沢は雪崩れの巣になっていますから、降雪中などは入山 しない方が無難だと思います。(これは、条件次第ですが・・・。)