爺ヶ岳/東尾根
<爺ヶ岳/東尾根>
ARIアルパインクラブ/有持真人(単独)
1 日程 5月6日(月) 天気快晴 (日帰り)
2 ルート 爺ヶ岳/東尾根
3 標高差 約1600m
4 行程 座間 〜 鹿島山荘 〜 取り付き 〜 1978mピーク 〜
0420 0820 0825 1025
ジャンクションピーク 〜 爺ヶ岳 〜 鹿島山荘 〜 座間
1415/1430 1645 2145
5 所要時間
(登り) 5時間55分 (下り) 2時間15分 (合計) 8時間10分
※ コースタイムは上記の1.5倍〜2倍程度を目安にして下さい。
6 ルート概要
爺ヶ岳/東尾根は、積雪期のみのルートで簡単な雪綾、雪壁登攀をし、爺ヶ岳に直接登る雪綾の初級ルー
トです。鹿島槍ヶ岳/東尾根、天狗尾根と比べると、技術的には簡単ですが、展望は申し分ありません。
雪山初心者で、八ヶ岳などが飽きた方や初心者のレベルアップ山行にお勧めのルートです。
取り付きは、鹿島山荘のすぐ裏側に道標があり、これに従って登り始める。
7 ルート解説
小沢に沿って5分ほど歩いていくと、堰堤がありこの右側の急登が取り付きである。
急登が終わると、稜線に出る。樹林帯を登っていくと1777mのピークにでる。ここは、丸山からの合流地
点になっている。ここからは、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳/東尾根を望む事ができる。
ここからは雪綾になり、展望を楽しみながら歩いて行く。小ピークを登っていくと1978mのピークにでて、
ここは360度の展望が広がっている。
この先が東尾根の核心部で、小さなピークを2つ登るとやせ尾根の急登になる。2198mのピークの先は、狭
い雪綾を下り岩綾のギャップを越えて行く。あとは、ジャンクションピークまでひたすら登っていく。
ジャンクションピークまで登ると、一気に展望が開けて遠くに北鎌尾根から槍ヶ岳を望む事ができる。
ここから爺ヶ岳までは、広い雪綾を歩き、頂上直下の雪壁を登ると、目の前に剣岳、鹿島槍ヶ岳が現れ
る。ここが、2670mの爺ヶ岳/中峰である。
7 アドバイス
(1) ビバークポイントは、核心部周辺以外であればどこにでもとることができる。大町、松本方面に
展望が開けているので、夜は、夜景を見ながら一杯やるのも良いでしょう。
(2) 1泊2日で登攀するのであれば、核心部の手前にベースを張り、空身で登攀するのがお勧め。体
力に自信があれば、初日に東尾根から爺ヶ岳を越えて冷池まで行き、2日目に鹿島槍ヶ岳をピスト
ンして赤岩尾根を下山する事も十分可能です。
(3) 東尾根は、よほどの初心者でない限り、ザイルは不要です。心配であれば20mザイルで十分です。
今回は、連休の最終日ということもあり、爺ヶ岳の山頂で2名に会っただけで、東尾根は貸し切り状態で
した。5日に降った新雪がかなり積もっており、多い所で膝上で、一人で延々とラッセルする事になり、い
い体力トレーニングになりました。
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