釜トンネル崩壊事故の報告

【上高地の1300人、トンネル崩壊で依然足止め 】

 長野県安曇村の県道・釜(かま)トンネル付近で起きた土砂崩れのため、上高地から 下山できなくなった観光客らは16日朝も、上高地に足止めとなっている。下山でき なくなった観光客は、バス22台に乗った観光客ら約850人を含め約1300人に のぼり、県道を管理する県松本建設事務所は同日早朝から重機を使って土砂などを取 り除く作業を始めた。安全が確保され次第、観光客に歩いて崩落現場をトンネル越え で下山させる。

 釜トンネル両出口にある鉄骨製の覆いのうち、上 高地側の覆いが長さ約15メート ルにわたって土砂で押しつぶされた。多いところで約3.5メートルの土砂が積もり 、覆いの鉄骨がむき出しになっている部分もあるという。トンネル内には土砂が約1 50メートルにわたり、40センチほどたまっている。

 県道は上高地に通じる唯一の車が通れる道路。上高地観光旅館組合などによると、バ スの乗客たちは15日夜、上高地のホテルや旅館に分宿した。ほか に初めから泊ま る予定だった約500人がおり、約1300人が足止めとなった。

 崩落は斜面の上の方で発生したとみられ、県は天候の回復を待って防災ヘリで上空か ら崩落の状況を確認する。

(asahi.com 9月16日 10:59)

【上高地から1200人下山】

 土砂崩れのため、長野県安曇村の上高地で足止めとなっていた観光客は16日午後、無 事下山した。同日朝から、県松本建設事務所が釜トンネル出口付近にたまった土砂の 一部を取り除き、下山を希望する観光客ら約1200人が約1キロを歩いてトンネルを越 え、下で待っていたバスに乗った。トンネルがいつ通れるようになるかは見通しが立 っていない。

(9月17日 朝日新聞 朝刊)

 写真で見る限り、結構大規模な土砂崩れの様です。上高地に入山予定の方は今後の情 報に注意してください。

 ACHP編集部


★ お知らせへ戻る ★ INDEXへ戻る