パタゴニアの新商品/レギュレーターの紹介

 ロクスノのバックナンバーでも一部紹介されていましたが、パタゴニアのレギュレー ターに関する雑誌記事を紹介します。

 ルートによってはR1をインナーに、中綿無しのアウターと組み合わせ、超軽量のレ イヤードも考えられますね。

●ポーラテック・レギュレーター 

 軽い、暖かい、収納性抜群〜既存のフリースを超えるアウトドア用新素材、今秋登場 ウィンターシーズンの定番アウトドアウェアであるフリースに、画期的な商品が登場 する。フリースは軽くて暖かい、という実用性が最大の特徴だが、さらに最近は鮮や かな色使いとふわふわとした肌触りが人気を呼び、カジュアルなタウンウェアとして も受け入れられている。

 その一方で、トレッキングやクロスカントリースキーなど、ハードな本格的スポーツ 愛好家からは敬遠されているという。保温性が何より重要視されているはずの冬のス ポーツでなぜ?「それは暖かすぎ、ふわふわしすぎたのが原因です」(パタゴニア日 本支社 マーケティング・三浦岳人氏)

 現在、スポーツ業界では、あらゆるウェアやツールにハイテク技術を次々と投入。軽 量コンパクト化、そして人間が快適に過ごせる機能性が追求されている。スポーツで も人間に対する負担を少しでも軽減させることが大きな狙いだ。しかも必要ないとき はバックパックにも納めやすい。この点フリースは激しいスポーツでは暑すぎるし、 脱いでもかさばって収納しにくいのだ。そこでアウトドアブランドのパタゴニアが、 素材メーカーと共同で、新たなフリースを完成させた。

 この「ポーラテック・レギュレーター」はウェア内部を部分的に起毛させ外側は目を 細かく編み込むという、ファイバー(繊維)と織り方の合わせワザ。これで汗などの 湿気は外に排出し、寒い外気から身体を守る。折り畳んでもコンパクトという、ウィ ンタースポーツに理想的なウェアが実現した。商品は保温性などにより3種。より動 きやすく、快適フリース・ウェアの登場で、ウィンタースポーツのスタイルも一変し そうだ。

 商品は用途別に『R1』(クロスカントリースキーなど)『R2』(カヤック、登山 など)『R3』(バックカントリースノーボードなど)の3種。価格は従来のフリー スの1.2倍程度。来年2月までパタゴニアが独占販売。〔ダイム 6/17号)

●これがフリース素材20世紀最終モデルか?パタゴニア「レギュレーター」

 シンチラフリース登場以来久々に、パタゴニアから全く新しいフリース素材が9月に 登場する。その名は「レギュレーター」。

 素材は従来と同じポリエステル。大きく変わったのは、それが極細で自重が軽い繊維 であることと、フリース地としての構造だ。厚さと構造によって3タイプあるが、最 も薄いR1について説明しよう。

 薄いジャージにポーラテック・フリースをドット状に施し、肌に触れるのはその凸部 のみ。同時に凹部には体熱をとらえる空間が生まれる。つまり従来より減量したフリ ース分の保温性を凹部の空気層でで補うから、ウエアそのものの重量や嵩を少なくす ることが出きたのだ。他の2タイプも構造の違いはあるが、スペース(空間)を利用 した意味では同じと言える。

 パタゴニア R1 ジップT ¥13,000

 レギュレーターシリーズの中で最も薄手なR1を使用したモデル。肌に直接触れる裏 面に、フリースがドット状にレイアウトされ、見た目には格子模様の様だ。その凸部 だけが肌に触れ、体表面に浮いた汗を素早く吸い取り、表面のジャージに拡散、蒸発 させるという仕組み。凸部に出きるスペースは、通気性を高めるだけでなく保温性維 持と、軽量・コンパクト化にも役立っている。

 パタゴニア R2 レビュター・プルオーバ ¥16,000

 中厚タイプで、従来のライトウェイト・シンチラと同程度の保温力を持つ。しかも2 5%もコンパクト。

 パタゴニア R3 ラディアント・ジャケット(ウイメンズ) ¥19,500

 目の詰まった表面構造により、フリースの弱点であった耐風性を高めた厚手のレギュ レーター。

(BE-PAL 1999 9月号)

 参考:パタゴニ ホームページ ★ http://www.patagonia.co.jp/

 ACHP編集部


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