近年のザイル切断事故について |
先週末(土曜日)は久しぶりの晴天で、小川山にフリーの練習に行って来ました。何処 の岩場もガラガラで、気持ちよくフリーを堪能できました。みなさんもそれまでの鬱憤を はらしに、ガンガン登られた事と思います。
さて、突然ですが、覚えのある方がいらっしゃいましたらお教え下さい。
近年、ザイルの切断が原因で起こった事故はありましたでしょうか? 少なくとも私の記憶の中にはないのですが、どなたか覚えていらっしゃいましたらその 詳細について教えていただけないでしょうか?よろしくお願いいたします。
自分をつないでいるお腹の部分のザイルを自分で切断しました。 (故意に切断したのではないですよ。念の為。) 3人で登攀だったので、危ないところでした。
あっけなく、簡単に切れたので本当に恐かったです。
どんなところを知りたいのでしょうか??
> >1996年8月に滝谷クラック尾根を登攀した際に > >自分をつないでいるお腹の部分のザイルを自分で切断しました。 > >(故意に切断したのではないですよ。念の為。) > >3人で登攀だったので、危ないところでした。 > > というと、どんな風に切断したのでしょうか?? > > ナイフで切ったとか??この話は以前に恵川さんから聞いていました。たしか、ホールドにつかんでいた一抱えも ある岩が突然ごっそり動いたのですよね。必至で止めたけど耐えきれず落としてしまい 、その時にロープに乗っかって切れた。たしかそんな事件(?)だったような。
> 原が知りたいのは、墜落したときに岩角でザイルが擦れて
> 切断した事故の事でしょうか??
一応、いま政令改正の資料を作っており、消費生活用製品安全法の規制対象品目を見直す 作業をしています。事故情報を含めもろもろの資料を集め調査分析しているのですが、登 山用ロープに関しては昭和62年の切断事故(この時はアイスクライミング中にバイルで 自分のロープをぶったたたいたというもの)以来、正式なデータとして事故情報が上がっ てきていないのです。ロープ切断による大事故(死亡事故のような)というのはこの 62年のもの以来本当にないのだろうけど(警察等からもデータを吸い上げているので )、他の表に出てこない事故というのは一杯あるのだろうなと思い聞いてみました。単な る担当者としての興味です●^O^●。きちんと解析されたデータでなければ、とても審議 会等で使える資料にはなりません。
ロープの切断事故はユーザーの使用方法によるもの(例えば上記の恵川さんの場合のよう にやむ終えない場合も含め)が多いので、その安全基準云々の議論をするときの資料には なりにくく、そういった意味で他の製品とことなる分析の難しさがあります。たとえば 、上記の恵川さんの事故も、単純にロープの安全基準を厳しくすれば防げたかといえば 、それは多分(?)ですよね。
製品の製造段階による品質のバラツキを是正するという規制は意味があるかもしれません が、これは事業者にとってものすごくキツイ規制になってしまうので御法度です。
> 私は、宮川と一緒にヨーロッパのダンディデュアン南壁を登
> 攀中に墜落して、その時ザイル1本の半分が切れました。
>
> 頭から10mほど落ちましたが、奇跡的に無傷で登攀を続行
> しました。 (^^;;;
これは、墜落したときに撃力のかかったランニングの部分から切れたということでしょう か?だとすると、UIAAの基準に適合していない可能性がありますね。上述の有持さんの落 ち方は、通常のロープの検定では必須の項目である落下衝撃試験とまったく同じ力の掛か り方をしていますから、それで切れたとなったら問題です。不良品の可能性もありますね 。