自作アイゼンプレート
 獨標登高会/寺田です。

●自作アイゼンプレート

残雪期はアイゼンだんごが煩わしいですね。メーカー純正のアイゼンプレートは高い
し、純正が無い物の方が多いですね。今回アイゼンプレートを自作したのでご紹介し
ます。

用意する物:PETボトル(ウーロン茶等の四角い2リッターボトル)・タイラップ
(樹脂製の結束具、コンベックスとも呼ばれている)・ハンドドリル・はさみ・マジック

作り方:PETボトルの一番広い平らな部分をハサミで適当に四角くカットします。
自分のアイゼンのサイズに合わせハサミで形を整えます。爪先側と踵側の2分割にし
た方が良いでしょう。形状が決まったらマジックでタイラップを通す穴の場所をマー
キングします。その部分にハンドドリルで穴を開けます。穴開け作業はハンドドリル
で綺麗に行わないと、使用中にその部分から切れてしまいます。読み終わった漫画本
などを下に敷くと良いでしょう。穴にタイラップを通しアイゼンにプレートを固定し
ます。タイラップの余った部分をハサミでカットします。穴の位置はアイゼンにも依
りますが、一番前の部分に隙間が空かないように固定してください。そうしないとキ
ックステップや歩行中に前の部分がめくり上がり、その部分から折れ曲がってしまい
ます。PET樹脂自体結構強度がありますが、1回の山行で使い捨てと考えた方がよ
いでしょう。市販品でも岩稜帯を歩くと消耗が激しいので、それを考えればお得です
。タイラップは50〜100本入りでサイズや色にも依りますが、300〜1000円くらいです
。ホームセンターで手に入ります。
このプレートを装着した場合、クラストした雪面の凸凹した部分では、滑りそうで怖
いのですがすぐ慣れます。逆にアイゼンを付けたままでも有る程度グリセード可能で
す。この場合テレマーク姿勢を取ります。片足をまっすぐ前方(フォールライン)に
踏み出し、思いっきり体重をかけます。後ろ足は爪先を立て、制動をかけスピードを
コントロールします。雪質にも依りますが1回で1〜3メートルほど滑れます。歩く感
じで左右交互に行うと楽です。


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