みなさんこんにちは
寺田@葛飾(MSCC同人)です。
「劒岳<点の記>」(新田次郎)¥686(税別)
81年に刊行された単行本が今年文庫版として新装されました。
未だ読む機会がなかったのでGWに剣の頂上に立ったこともあり
読んでみました。山岳小説というより、歴史小説といったほうが良いでしょう。
内容はいまさら説明するまでも無いでしょうが、今から約百年前、
立山一帯を測量し地図作成に尽力する測量官・柴崎芳太郎と、当時の山岳ガイド
である宇治長次郎らが、様々な難関をくぐり近代登山として剣岳初登頂を果たすと
いうもの。
周辺の三角点はすべて彼等の手により設置されました。
当時の装備を考えると、本当に頭が下がる思いです。
ちなみに2万5千図の剣岳の頂上に△マークが無いのは、当時の技術では重い標石
を担ぎ上げることが出来なかったからです。
昨年ようやく標石が埋設され、三角点が設置されました。
来年が100周年にあたり、いろいろなイベントが催されるようです。
クライマーの中には「剣岳が一番好き」という人も多いと思います。
是非読んで欲しい1冊です。
ではでは
★ お知らせへ戻る ★ INDEXへ戻る