山岡@地球クラブさん・アルパインクライミングの皆さん
12月1日(日)に八ヶ岳南沢でアイスアックスのテストをしてきました。
BVの「Viper」・グリベル「トップ・マシン」(昨年モデル)・シャルレ「エ
ルゴ」のテストをしました。
グリベルは予算的に購入できず、昨年のモデルしかテストできませんでした・・・
シャルレの「クオーク」を基準にして、比べてみます。
「エルゴ」は持ち方が多様に使えて、フリーをしている感覚により近くなりますが、
取手が滑る?ためにコンペ(海外)の参加者のように何らかの工夫(滑り止め)が必
要です。「取手」のプラスチックをネジ3本で繋ぎ固定していますが、このプラス
チックの部分は、BVの様にゴム系にするとか(BVの取手は素晴らしく工夫がされ
ていて感心しました。)改良が必要で、初めての方は、一度持っただけで他の種類を
選びます。
又、取手が二段になっているという事は使っていれば「多様なテクニック」を可能に
する事ができると感じさせられました。この部分が改良されれば、「引っかけ」だけ
でなく、打ち込みでも十分使えると思います。使っている方で工夫されている方あり
ましたら、教えて下さい。
BVの「Viper」は、この値段で評価は文句ないと思えます。あえて言えば、刃
がコブラのものを使っているのですが(コブラ持っていないので比較はできません
が)、この刃の下刃が抜くときに引っかかり、石突き側で上下に抜くよりもピック側
を持つと簡単に抜けるのが気になります。ピック刃を鋭角にするという事と下刃の2
番目を少し落とした方が良い様に思いました。
グリベル「トップ・マシン」(昨年モデル)は、シャフトの細さは凄く良いです。二
つある大型のフックは「上下の位置」が大切で、シャフトに吹き付けていた粉(滑り
止め)が取れるので今年のモデルからはテープが巻かれているようになっていると思
います。ただ、二つある大型のフックは、「エルゴ」の二段よりも多彩な使用は限ら
れます。が、「リーシュ」を不用にする位楽です。この刃は、3本の中ではロック
「フック」では、一番良いと思います。
初めてアイスクライミング(バーチカル)をした方が、3本の中ではこれを一番気に
入ったようです。
3本ともどれが良いと断定できない位完成度ができていると感じました。
個人としては資金があればグリベルの新しいものを試してみたいと思いますが皆さん
の報告を聞かせて下さい。
新保さん、みなさん、こんばんわ
山岡@地球クラブ(兵庫)です。
新保さん、詳しいレポートありがとうございます。新しいRock & Snowに
もバイルの話が出てましたね。
いまは、どのバイルもかなり完成度が高くなってきているという印象を受
けました。コンペ用のものは、これからまだまだ発展するでしょうから、
これが、通常のバイルのモデルにもこれから反映してくるでしょうね。
At 5:01 PM +0900 02.12.3, 新保@mobil wrote:
> BVの「Viper」は、・・・・ピック刃を鋭角にするという事と下刃の2
> 番目を少し落とした方が良い様に思いました。
これは、Rock & IceかClimbingかにも書かれていて、バイルの刃先をフッ
クのように少し削ったほうがひっかかりがよくなる、という内容だったと
思います。縦幅が狭くて、できないバイルもありますが。
山岡さん、みなさん、追記です。
> 新しいRock & Snowにもバイルの話が出てましたね。
さっき購入して読んでみました。
「現役クライマーの討論」はアルパインクライミング用とウォーターアイスクライミ
ング(これはコンペもさしあたり入れて良いと思いますが)用は分けて討論特集して
いただけたらもっとテーマが絞れたと思いますが(広川健太郎さんとか等のお話も聞
きたかったのですが・・・)、討論をしている方は、道具で登ると言うよりも、クラ
イミングの力ある方々でしたから、でも参考になりました。
> いまは、どのバイルもかなり完成度が高くなってきているという印象を受
> けました。コンペ用のものは、これからまだまだ発展するでしょうから、
> これが、通常のバイルのモデルにもこれから反映してくるでしょうね。
私は有持さんや保科さんのようにコンペモデルがウォーターアイスクライミングでは
(当たり前に)使用されていくのではと思っています。「リーシュ」を使うかどうか
は別としてです。本当に楽ですし、クライミングのムーブの面白さも感じる事ができ
る気がします。
又、一度でも「リーシュ」(コンペ用モデル使用という事が前提ですが)を使わない
経験をされた方は、フリー・クライミングの楽しみを味わう事ができるように感じま
す。バーチカルアイスですと「リーシュ」で手首が締め付けられて血行が悪くて手の
感覚が無くなる経験をしていると思いますが、こういう事は無いです、手を下に下げ
て回復するという事もできます。
BVの「Viper」・グリベル「トップ・マシン」(昨年モデル)・シャルレ「エ
ルゴ」
のハンマー部分は、BV以外は取り外しても大丈夫でした。グリベルのモデルはもう
少し使い込んでみないと分からないのですが、結果、この事によって「エルゴ」のバ
ランスは改善されると感じました。むしろ私はこのシャフトが曲がった形のものはハ
ンマー部分がバランスとの絡みだけで取り外すかどうか判断すればいいと思っていま
す。(力の無い方はむしろ取り外した方が良いように思います)。
ハンマー部分は「実用的」とは言えず私は打ち込み用ハンマーを別に携帯していま
す。
グリベルの今年度のモデルはピック・ハンマー部分の取り付け部分を(昨年度のモデ
ルから)大幅に変更をしているように思います。そのためにハンマー部分を取り外し
て使用できるかどうか分かりません・・・昨年モデルの取り付け部分はこれら3種類
の中では一番アバウトな感じでトラブルが起きやすかったです・・・(錆びたらオス
ネジとメスネジを押さえ外すのが理想ですが、構造的に押さえるのがむずかしいです
・・・)
「リーシュ」について
グリベルの今年のものは使用しませんでしたが、使用された方がおられましたら使用
感を教えて下さい。「良いもの」と思うのですが、見た目だけでは難しいですから・
・・
シャルレの「クオーク」用のワンタッチのタイプも今年度は、外れやすいところが改
良されて出ると聞いてますが、使用はできませんでした、旧型のワンタッチのトリ
ガー部分に4mmの幅のテーピングをして使用していますが今のところ大丈夫です。
BVの「Viper」の専用のものは、12月中旬に入ってくると聞いています。既
成のBVのワンタッチのタイプの改良と思いますが、シャルレの方が手首の周りの感
じは良いです。ただ、取り外して、手首に着けたままで、プロテクションをセットす
るときは、BVの方が邪魔になりにくく感じました。
では、また
みなさん、新保さん、こんにちわ
山岡@地球クラブ(兵庫)です。
新保さん、バイルの情報ありがとうございます。参考になります。
新保さんの話のなかで、バイルの刃先の堅さの話がでていました。
気になったので、アメリカのブラックダイヤモンドに、クオーク
やウイングを材料的に何が違うのか、また、コブラと比べて新し
くなった点な何か、を聞いてみました。
解答を要約すると
(1)堅さの点では、そのレンジは、他社製品とオーバーラップ
していると思う。
タフネス(破断に対する抵抗)とハードネス(摩耗抵抗)
は反対の関係にある。このバランスを保つことがカギであ
る。材料はクロモリ合金であり、ピトン・クランポン・カ
メロットの軸に使っているものと同じである。正確な合金
成分は特許に関係している。
(2)刃先をとぐことよりも、買い換えることを勧める
(3)Viperはコブラと全く違っている。主な違いは、材料、形、
そして重さである。
ということでした。
12月はじめにはアイスに行こうとしているので、みなさんのレポ
ートが出る前に買うことになりそうです。
みなさん、新保@昴です。アイスアックスのテストの報告3です。
BVの「Viper」・グリベル「トップ・マシン」(昨年モデル)・シャルレ「エ
ルゴ」についてですが。
山岡さんにBVからの「刃」の事で教えて貰いましたが、材質等について専門家でな
いので「感覚的」にシャルレよりグリベルが堅い、と言う具合に断定していたのです
が・・・気になって、色々試していました。
問題意識は。ピックの先の「高さ」はシャルレが一番短いです、それとその高さ
の1.5倍のグリベルを単純に比較することがまちがいだと気づいていること。
氷に適する「刃」は、刃先が「点」で氷にあたると言うことだと思いますが、その後
はやはりピックの「高さ」なのでシャルレが一番氷に相性が良いと思っています。
グリベルをシャルレの「高さ」まで削ってテストするのが一番わかりやすいのですが、
その勇気はないので、少し使い古したシャルレの刃とグリベルの刃を使いました。
BVは柔らかいので、使用する気にはなれなかったので・・・
クラックにジャミングをするという練習中にシャルレの刃は折れて、グリベルの刃は
曲がっていました。私の持っているものがたまたま、そう言うもの(金属疲労等)だ
かもしれませんが・・・もう一本テストする気にはなれませんが、感覚的にはシャル
レの刃の方が焼きが入っていて堅いのではと思います。
★シャルレ「エルゴ」
最終確認が出来ていないのですが、軽量化モデルが出るようです。
ワンタッチ「リーシュ」のニュータイプは年明けか、来年度に出るようで、上から掛
けていたものが横から引っかけるものに変わるようで(外れやすいと言うことでの改
良だと思いますが、現行タイプの方が良いように感じるのは私だけでしょうか?)、
現行タイプは「製造中止」?。現行モデルも2代目になっていて細かく変更になって
いるのですが、先週、都内の店で初代タイプのものと2代目を一緒にを売っている店
がありました。
新しいアイゼンが出回ってきています。シャルレのコンペモデルなど・・・
使用された方がおられましたら情報をお寄せ下さい。
久野と申します。
今日、南沢の小滝で遊んできました。大滝は下部の傾斜が緩く、上部はボコボコで傾斜
も緩いので、今は小滝の方が遊べます。傾斜のきつい部分も長さは一緒位なのではない
でしょうか。今の小滝は、左のカーテンや、右のベルグラ登りが面白いです。どちらも
トップロープの方が安全ですが、左のカーテンはリードも出来るでしょう。ちょっと、
支点をとるのに工夫は要りますが。
今年は冷え込みが長く続き、氷が溶けないので、発達よりも破壊の方が上回っているよ
うです。
最近、リーシュレスのバイルが出回っていますが、ブラックダイアモンドのバイパーは
リーシュレスでも問題なく登れます。手首の締め付けがないため、血流も良くなり、パ
ンプしにくいのではないでしょうか。
バイル自体の性能ですが、まだ研いでいないので正確ではないですが、クウォークより
、ピックが上を向いているので、その分打ち込みはしやすいです。が、フッキングはち
ょっと不安があります。といっても、きちんと研げば、全く問題ないでしょう。砥がな
い状態でも、岩に張り付いたベルグラ状の氷をコツコツと穴を空けてフッキングして登
っても、抜けなかったですから。
クウォークに比べ、荷重をかけた時の、氷に食い込む感じはないですが、これは研いで
ないからのような気もします。
クウォークが、緩傾斜の氷では使いにくいような気がしますが、バイパーはそこら辺も
使いやすいです。
長く、重さが気になっていましたが、実際使ってみると、それほど重くは感じません。
ただ、コツコツと穴を空ける時には、5ぐらい上を持った方がよいかもしれません。リ
ーシュを使えば、問題ないでしょう。仮にリーシュレスでも、慣れればいけます。
クウォークは、リーシュレスモデルの改造キット(部品15000円、工賃5000円)
でありますが、これは、使ってみた感じでは、とっても良いです。エルゴは使ったこと
無いですが、それより短く、さらにグリップ部分が軽量な筈なので、エルゴよりバラン
スがよいと思います。
改造クウォーク、エルゴなど、リーシュレスを考えている人は、バイパーもいけるとい
う話でした。
★ お知らせへ戻る ★ INDEXへ戻る