小さな人気者 北ア涸沢小屋のイワヒバリ

北アルプス・涸沢の涸沢小屋で、一羽のイワヒバリが、人気者になっている。登山者
の体に乗ったり、足元を縫うように動き回ったりと人懐こく、カメラを向けても逃げ
ようとしない。

涸沢小屋支配人の新井浩夫さんによると、小屋の周囲の石垣に巣があり、そこで今年
生まれたらしい。もともと、イワヒバリは人を恐れないといい、登山者が身近な環境
で育ったこともあり、人に懐いたようだ。

小屋の玄関前で休んでいるとひざに飛び乗ってきたという長崎県の高校生田中康太郎
さん(15)は、「逃げるかと思ったけど、警戒心が無くびっくりした。かわいい」
と、そっと眺めていた。

普段は小屋のテラスで、あちらこちらと跳ね回りながら餌の小さな虫などをついばん
でいる。小さく目立たないため、誤って踏まれてしまわないかと、心配そうに見守る
登山者もいた。(8月16日 信濃毎日新聞)

ACHP編集部

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