キルギスの天山山脈の未踏峰が、ロシア初代大統領にちなみ「エリツィン峰」と命名
されることになった。旧ソ連以来の指導者を冠した山として、キルギスの中央パミー
ルの「レーニン峰」(7134メートル)、タジキスタンの「旧スターリン峰(現イ
スモイル・ソモニー峰)」(7495メートル)と並び立つ「栄誉」に浴する。
現地からの報道によれば、キルギスのアカエフ大統領の招待で7月に夏の休暇をキル
ギスの湖畔で過ごしたエリツィン氏に、地元イスククリの知事が申し出た。選ばれた
のは首都ビシケクから南へ約400キロにある山で、革命指導者を冠したレーニン、
旧スターリン両峰よりはやや格下の5000メートル級だ。キルギス・ロシア両国の
合同登山隊が初登頂してから政府が正式に命名する。
アカエフ政権は独裁色を強めており、権力者の名前を地名に冠するやり方を「旧ソ連
的」と批判した報道もある。
心臓病が持病のエリツィン氏だが、最近はスマートな体形に変身して「現役時よりも
しっかりした」と評判だ。この提案にも大乗り気で、来年夏にはエリツィン峰の一帯
を「自ら登る」と約束しているという。(8月3日 asahi.com 21:28)
ACHP編集部
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