日本一の落差三百五十メートルを誇る称名滝(立山町芦峅寺)を間近に仰ぐ「滝見台
園地」一帯が、八月にも始まる落石対策工事で二年間通行止めになる。県は代替策と
して、八郎坂登山道の途中に仮設展望台を整備した。高い位置から滝の全容を眺める
ことができるほか、約二十分の登山も楽しめる新スポットとして人気を呼びそうだ。
昨年六月二日、斜面から約一メートルの岩が落ち、滝見台園地の欄干を壊した。これ
まで同園地横の称名橋まで通行できたが、工事が始まるため今後二年間、四百メート
ル下流の飛竜橋付近までの通行となる。本年度は富山森林管理署が落石防止施設や欄
干などの保守点検工事、十五年度は県がネット設置工事などを行う。
県は、飛竜橋近くの八郎坂登山道の第一展望台(一、一九〇メートル)から約百メー
トル入った地点に、百万円をかけて仮設の展望台を整備。雑木などが茂って人の入れ
ない場所だったが、歩道を整え、展望台にさくを設けた。
新たな展望台は高い地点にあり、四段に折れる滝全体の姿がよく分かる。県自然保護
課は「滝の全容を楽しめる。展望台までは上りの登山道が続くため、足元には十分気
をつけてほしい」と話している。(7月18日 北日本新聞)
ACHP編集部
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