立山の夏山開きが一日、室堂平(二、四五〇メートル)にある国指定重要文化財の室
堂小屋で行われ、本格的な夏山登山シーズンを前に、山小屋関係者らが登山者の安全
を祈願した。
立山・黒部アルペンルート開通式や称名滝開きとは別に立山全体の山開きを行おう
と、三年前から立山山荘協同組合(佐伯守理事長)を中心に実施している。
雨となった室堂平は残雪が広がり、関係者は風速一〇−二五メートルの強風の中を室
堂ターミナルから歩いて集合した。
夏山開きには山小屋関係者をはじめ、立山町、同町観光協会、立山黒部貫光などから
約五十人が出席。佐伯満寿男副理事長が「登山者の安全を祈る夏山開きを今後も定着
させたい」と述べ、野中日出夫町収入役が「国際山岳年であり、立山・黒部の素晴ら
しさを広く情報発信したい」とあいさつした。
芦峅寺雄山神社の佐伯令麿宮司が祝詞を読み上げ、関係者が次々に玉ぐしを捧げた。
同日、雄山(三、〇〇三メートル)峰本社の「お扉開き」もあり、芦峅寺と岩峅寺の
雄山神社の神職はこの日から夏山のシーズン中、社務所に常駐する。(7月2日 北日
本新聞)
ACHP編集部
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