富士山きょう山開き 富士吉田で前夜祭 夏山登山の安全祈願
富士吉田市内で三十日、富士山山開き(一日)を前に富士講パレードや前夜祭など多
彩なイベントが繰り広げられ、夏山シーズンの幕開けを祝うとともに登山の安全を祈
願した。
富士講パレードは、行衣にすげがさ、金剛づえの富士講行者ら約百五十人が、金鳥居
神社から北口本宮富士浅間神社まで行進、本格的な富士登山シーズン到来を告げた。
行進には、東京・日本橋を二十六日にスタートして同市に到着したばかりの「富士道
あんぎゃ」の参加者十五人も参加。全員が約百二十キロを踏破した直後だったが、疲
れも見せず堂々と歩いた。神奈川県相模原市の小谷進太郎さん(64)は「友人もで
き、充実した日々を送れて感激している。来年もまた参加したい」と笑顔で語った。
メンバーのうち九人は同市が今年初めて企画した「お山開き富士登山」にも参加、一
日から一泊二日で山頂を目指す。
パレード後、北口本宮富士浅間神社で前夜祭が開かれた。祭りのメーン「お導(み
ち)開き」では、手力男命(たぢからおのみこと)にふんした同神社関係者が吉田口
登山道の起点となる鳥居に張られたしめ縄を木づちで切り落とし、富士山への“道”
を開けた。
吉田口登山道は当初、残雪などの影響で県が八合目以上は七月上旬まで通行止めとし
ていたが、予定より早く除雪作業などが進んだことから山開きに合わせて頂上までの
登山ができるようになった。(7月1日 山梨日日新聞)
ACHP編集部
●富士山山開き、あいにくの暴風雨
暴風雨のため、ご来光が拝めないが明るくなった空に向かって万歳をする登山客ら
(山梨県の富士山八合目で)
富士山は1日、山開きした。山梨県富士吉田市の5合目登山口からは、「ご来光」を
一目見ようという約150人の登山者が前日午後から次々と山頂を目指した。
しかし、停滞する梅雨前線の影響で、8合目付近は30日夕から暴風雨に。1日明け
方には、雨、風ともさらに強まり、登山者は続々と引き返して行った。この中、30
―40人の若者のパーティーが登頂を決行したものの、結局、ご来光は仰げなかった
という。
仲間と来ていた東京都大田区の大学生千田照弥さん(21)は「初めての富士登山。
山頂で万歳したかったのに残念です。次回、機会があれば再チャレンジしたい」と悔
しがった。 (7月1日yomiuri on-line 11:39)
ACHP編集部
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