新雪の積もった室堂付近(佐伯千尋さん撮影)
北アルプス・立山室堂付近で二十日夜から二十一日朝にかけ、約五センチの積雪が
あった。黄砂で薄汚れていた一帯は一面の銀世界に生まれ変わり、訪れた観光客らを
喜ばせた。標高2450メートルの室堂だが、五月下旬に雪が降るのは珍しい。
室堂山荘のオーナー佐伯千尋さん(49)によると、場所によっては十センチ程度積
もった所もあり、「ここ三、四年は暖かかったため、この時期に雪は降らなかった。
一気に山がきれいになり、スノーボーダーや写真家のお客さんが一番喜んでいる」と
話す。 (5月22日 北日本新聞)
乗鞍スカイラインで雪 80センチの積雪
不安定な大気の影響で、岐阜県丹生川村の乗鞍スカイラインでは、27日正午現在で
新たに約50センチの雪が積もり、通行止めになっている。雪は26日昼から降り出
し、深いところでは約80センチの積雪になっているという。同スカイライン事務所
では「この時期に雪が降ることはあるが、こんなに積もるのは珍しい」という。
岐阜地方気象台によると、雷雲が発生し、乗鞍付近は気温が下がって、雪が降りやす
い状態になっているという。(5月27日asahi.com 13:41)
北アルプスに降雪 槍岳山荘周辺30センチ
上空に流れ込んだ寒気の影響で二十七日、北アルプスでは未明から標高約二千百メー
トルから上部に雪が降り積もった。松本地方は時折、雷が鳴り響く肌寒い朝となっ
た。
松本測候所によると、この日の朝の最低気温は平年より〇・四度低い一〇・六度。松
本平から北アルプス方向は雲に覆われて見えないが、槍岳山荘周辺は午前六時の最低
気温が氷点下四・二度で、小屋の周囲の積雪は三〇センチ。吹きだまりは一メートル
を超えているという。
同山荘によると、強い西風で岩や建物の端には雪の造形の一つ「エビのしっぽ」が
びっしり付くなど、真冬さながらの光景に。「この時期の降雪はそれほど珍しくない
が、量は多め」という。このほか常念小屋では二五センチ、穂高連峰の涸沢ヒュッテ
では二〇センチの積雪があった。
乗鞍スカイライン除雪作業続く 岐阜
季節外れの大雪で雪化粧した乗鞍岳=28日午前8時、本社ヘリから
強い寒気が入り込んだ影響で、季節はずれの大雪が降った岐阜県、長野県境の乗鞍岳
など北アルプスは28日、朝から晴天になった。
同県丹生川村の有料道路・乗鞍スカイラインは、26日昼から断続的に降った雪で通
行止めになっており、積雪は多いところで1メートル近くにも。除雪作業も急ピッチ
だ。終点の畳平(標高2702メートル)は午前6時半の気温が零下3.5度。全長
14.4キロのスカイラインのうち、山頂に近い6、7キロは前日までの雪が冷え込
みで凍結した。
起点の平湯峠では閉じられたゲートの前で待つドライバーに、管理事務所職員が山頂
付近の状況を説明しているという。(5月28日 asahi.com 11:19)
ACHP編集部
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