県内の山々、事故続発

二十九日の県内は、行楽でにぎわう反面、山の事故なども相次いだ。
大山町・鍬崎山で65歳、滑落死亡

大山町では、同日午後二時二十五分ごろ、鍬崎山(2089メートル)の約1700
メートル付近の雪渓で、下山途中の富山市秋吉、無職大門一男さん(65)が、足を
滑らせ約二百メートル滑落し、死亡。

大沢野署の調べによると、大門さんは同県内の登山愛好家十三人からなるパーティー
のメンバーで、同日午前八時三十分から日帰りの登山を始め、下山途中に事故に遭っ
た。

上平村・大笠山では女性が滑落、重傷

平村の大笠山(1822メートル)では、同日午後零時五十分ごろ、下山途中の神奈
川県綾瀬市上土棚南、パート職員竹ノ内美子さん(54)が、登山道から約百メート
ル滑落した。竹ノ内さんは、県消防防災ヘリコプターに救助されたが、顔や腕を打ち
重傷。福光署の調べによると、竹ノ内さんは二十七日から南方の笈ヶ岳に単独登山に
来ていた。現場は浮き石などがたくさんあり、滑りやすい場所。

山菜取りの女性、クマに襲われる

二十九日午前八時ごろ、立山町池田の山林で、山菜採りをしていた同町道源寺、会社
員黒畑勝栄(かつえ)さん(56)が、体長約一メートルのクマに襲われ、顔、頭、
腕など数か所に約一週間のけがをした。

黒畑さんによると、同日早朝、夫(55)と山に入り、午前八時ごろ、ワラビを採っ
ていたところ、そばの穴から、突然、クマが飛び出し、両手で頭と顔を覆った黒畑さ
んをつめでひっかいた。黒畑さんが大声を出し、近くにいた夫が駆け付けたため、ク
マは逃げた。

この日の朝、近くの山林で親子三頭のクマを目撃したという情報もあり、上市署はこ
のうち一頭の子グマが黒畑さんを襲った可能性が高いとみている。

黒畑さんは毎年、現場付近で山菜採りを行っており、クマよけのためラジオをかけて
いたという。

城端ではパラグライダー墜落

二十九日午後二時ごろ、城端町高清水の森林に福光町荒町、会社員小森修さん(4
7)のパラグライダーが墜落。立ち木に引っかかって動けなくなり、県消防防災ヘリ
コプターに救助された。小森さんは右足骨折の重傷。

福光署の調べでは、同日午後一時ごろ、城端町内のパラグライダースクールの発着場
から、愛好家約二十人と一緒に飛行を始めたが、約一時間後、気流の乱れで失速し
た。小森さんはパラグライダー経験・飛行歴十数年のベテラン。 (4月30日yomiuri
on-line 富山版)

ACHP編集部

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