日本晴れの29日、秋田・岩手県境の鹿角市八幡平を輪かんじきで足元を固めた40
人が登山し、冬から春に変わる雪山の自然を観察した。環境省東北地区自然保護事務
所などが「みどりの日」にちなみ、山の雪解けや木々の芽吹きから自然を感じとって
もらおうと催した。山頂の源太森−八幡沼−頂上のコースを約2時間かけて周遊し
た。
目の前には岩手山、はるか北に八甲田山が見渡せる絶好の山日和。ウグイスが歌い、
オオシラビソの甘い香りが一行を歓迎した。
八幡平は26日に山開きがあったばかり。山頂一帯は3、4メートル、深い所は7
メートルほどの雪がある。豪雪地帯だが、今年はいつもほどは雪が降らず、しかも雪
解けが早いため、例年に比べ残雪は3メートルは少なく、黄砂による汚れも目立っ
た。
それでも、八幡沼など山上の火口湖はまだ分厚い氷が張っており、高山植物を楽しむ
にはもう少し時間がかかりそう。
雪がなくなれば入ることの出来ない湿原の上も、固い雪に覆われたこの日は自在に歩
くことが可能で、この時期ならではのツアーになった。(4/30 asahi.com 秋田)
ACHP編集部
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