◆千島列島登山の日本人2人死亡、同行のロシア人3人は無事
ロシア極東ユジノサハリンスクの日本総領事館などによると、サハリン州千島列島
(クリル諸島)のアトラソフ島で登山中の日本人2人が28日行方不明になり、29
日、遺体で発見された。
2人はスガワラ・トモキさん(27)、シマザキ・サトシさん(28)。登山中に滑
落したとみられるが、事故の詳しい状況や2人の出身地などは不明。
2人には通訳らロシア人3人が同行していたが、1人がけがを負った。日本人2人の
遺体はカムチャツカ州ペトロパブロフスクカムチャツキーに搬送中。
一行は28日、同島のアライト火山(2339メートル)へ登山に向かい、標高約4
00メートルの斜面まで到達した後、2人が行方不明になった。29日朝から地元当
局がヘリコプターで捜索に当たり、約6時間後遺体を発見した。
アトラソフ島は北方領土を含む千島列島の最北部に位置し、アライト火山は千島列島
でもっとも標高が高い活火山。(モスクワ共同)
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外務省邦人保護課などによると、千島列島北部のアトラソフ島を旅行していた日本人
男性2人が29日、登山中に遭難し、遺体で発見された。
旅行の手配をした札幌市の旅行会社によると、死亡したのは新潟県村上市、菅原知樹
さん(28)と東京都西多摩郡、島崎聡さん(27)。2人は19日に新潟市を出
発。24日にロシア人ガイド2人と4人でアトラソフ島に入り、28日にアライト火
山(2339メートル)の登山に挑戦したが、予定時間になっても戻らず、29日に
遺体で発見された。(毎日新聞)[4月29日21時10分更新]
◆千島列島で邦人2人死亡=秘境で登山中に転落か
【モスクワ29日時事】ロシア極東カムチャツカ州の非常事態省当局者などによれ
ば、千島列島の最北部に位置するアトラーソフ島を旅行していた日本人男性2人が標
高2339メートルのアライド山を登山中に遭難し、29日に遺体で発見された。死
亡したのは新潟県村上市の菅原知樹さん(28)と、東京都西多摩郡の島崎聡さん
(27)。
同当局者によれば、2人は札幌市の旅行会社を通じて旅行を計画。今月23日にロシ
ア人ガイドと通訳の計4人でアライド山のあるアトラーソフ島に入った。28日朝か
ら同山への登山に挑戦したが、途中でロシア人ガイドが負傷したため、日本人2人だ
けで登山を続行。下山予定の夕方になっても2人が戻らなかったため、29日朝に
なってロシア人が遭難を通報した。
救助に向かったヘリコプターは標高1400メートルの地点で2人の遺体を発見、ペ
トロパブロフスクカムチャツキーに搬送した。遭難現場付近は氷に覆われ、事故当時
は強風が吹いていたことから、2人は風にあおられて転落したのではないかとみられ
ている。 (時事通信)[4月29日20時2分更新]
◆千島列島で登山の日本人2人が死亡
イタル・タス通信などによると、ロシア・サハリン州千島列島のアトラソフ島で登山
に来ていた日本人2人が行方不明になり、29日、遺体で発見された。
現地当局に入ったパスポートなどの情報によると、2人はシマザキ・サトシさん(2
8)とスガワラ・トモキさん(27)。事故の詳しい状況は分かっていない。標高1
800メートル付近で岩場から滑落したとの情報がある。
2人は28日から千島列島で最も標高が高い活火山のアライト山(2339メート
ル)登山に向かっていた。ガイドを含むロシア人3人が同行。ロシア人1人もけがを
しているという。
29日、遭難の連絡を受けたカムチャツカ州当局がヘリコプターで救助隊員、医師ら
を現地に派遣。アライト山に降りた救助隊員が捜索開始約6時間後に2人の遺体を発
見した。頂上付近には2人の遺留品が残されていたという。遺体は州都ペトロパブロ
フスク・カムチャツキーに運ばれた。
アトラソフ島は千島列島の最北に位置し、カムチャツカ半島に近い。
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カムチャツカへの旅行を手配した札幌市中央区の「ノマド」旅行事業部によると、2
人は東京都奥多摩町の島崎聡さん(27)と、新潟県村上市天神岡の菅原知樹さん
(28)。
2人は今月19日に新潟空港を出発。ロシア・ハバロフスクを経由してカムチャツカ
半島のペトロパブロフスク・カムチャツキーに入り、そこからヘリコプターで千島列
島のパラムシル島に飛んだ後、アトラソフ島に渡ったとみられるという。帰路も同じ
コースで、5月14日に帰国予定だったという。(4月29日 asahi.com 20:24)
ACHP編集部
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