北アルプスを貫く立山・黒部アルペンルート(全長約九十キロ)は二十日、全線で営
業を始め、雲上の観光シーズンが本格的にスタートした。富山側と長野側から観光客
が集まる室堂(二、四五〇メートル)周辺は快晴に恵まれ、約四千五百人が白銀の立
山を満喫した。
室堂近くの観光ポイント「雪の大谷」(二、四〇〇メートル)の雪壁は、高さ十六
メートル。三十日まで行われる「雪の大谷ウオーク」では、バス車線のほかに歩道が
確保されている。全国各地から訪れた観光客は青空の下、高くそびえる雪の壁の魅力
をゆっくり味わっていた。
開通式は雪の大谷であり、五十島正三・立山有料道路管理事務所長らがテープカッ
ト。室堂ターミナルでは立山黒部貫光(TKK、富山市桜町)の金山秀治社長や立山
町の大辻町長、長野県大町市の腰原市長が出席して安全祈願祭を行った。
TKKは、ことしの入り込み客目標を昨年より約四万人多い百十万人としている。七
月二十一日から八月十日までは、大人一人につき小学生一人を無料にする「夏休み親
子割引」を初めて実施し、利用客アップを図る。(4月21日 北日本新聞)
ACHP編集部
★ お知らせへ戻る ★ INDEXへ戻る