ゲレンデ外事故 責任負いません 八方尾根に看板

ゲレンデコース外の事故は、いかなる理由があろうとも、お客様自身の責任となり、
当スキー場は、一切の責任を負いません―。コース外を滑走し、動けなくなったス
ノーボーダーの救助要請が一月に二件発生した北安曇郡白馬村の八方尾根スキー場に
このほど、ゲレンデ外滑走を警告する看板が十五カ所に設置された。

看板は、リフト会社や八方尾根観光協会などでつくる安全管理協議会がゴンドラやリ
フトの乗り場に設けた。上部のゲレンデ周囲には、立ち入り禁止のロープも新たに延
長約六百メートル張った。

同スキー場のパトロール隊によると、スノーボーダーのマナーは年々良くなっている
が、「ほんのひと握り、マナーを守れない人がいる」。地元遭対協などが出動した同
スキー場周辺での遭難の発生は昨シーズン三件あり、今シーズンも既に二件で計三人
が救出されている。同協議会の丸山庄司会長は「本当は自然の中にあるスキー場に看
板やロープを増やしたくなかった。マナーが改善されれば、一日も早く取り外した
い」と話している。

ただ、実際にコース外滑走で救助要請があった場合は「スキー場としては、放ってお
くわけにはいかない。照明やザイルの整備など、初期救助態勢は整えていく」(同観
光協会)という。(2月7日 信濃毎日新聞)

ACHP編集部

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