100週連続で週末登山 茅野の永田さん

茅野市中大塩の救護施設八ケ岳寮職員永田晋さん(49)が三日、静岡県由比町の浜
石岳(七〇七メートル)に登り、百週連続の週末登山を果たした。昨年十月、日本山
岳会選定の「日本三百名山」を登り尽くした永田さん。体調不良や慶弔など中断のピ
ンチもあったが、「続けることで何かを見つけよう」と頑張った。

最初は父の死から約百日後の一昨年三月、神奈川県・金時山(一、二一三メートル)
に登山。看病で遅れ気味だった三百名山計画に弾みをつけるためだった。諏訪地方は
じめ、山梨、静岡県へ。高山植物を撮影しては、電子メールで山仲間に送った。昨年
春、メールを楽しみにする人の声に押され、百週連続を決意した。

永田さんは尿路結石、網膜剥離(はくり)などと闘いながら、時に無理をして約十三
年間で日本三百名山すべてを登った。百週連続登山でも、体調不良、地域の寄り合
い、義兄の葬儀、母の病気などがあった。そんなときは、近所の山に登ってノルマを
果たした。悪天候が予想される週末前に登って「スペア」をつくって備えたことも。
「ばかなことをしているなと自分でも思った」

百週続けて、自分の中では特に大きな変化はなかった。「でも続けるのはなんでも大
変なこと。体調には以前より気を使うようになった」という。

三日の登山には、諏訪地方の山仲間ら約十人が同行。横なぐりのみぞれの中、永田さ
んは仲間が作ってくれた記念の紙を山頂で広げて喜びをかみしめた。「やめるとまた
第一週から始めることになる。無理せずできるところまでやりたい」と、しばらくは
毎週登山を続ける予定だ。(2月5日 信濃毎日新)

ACHP編集部

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