新型あずさ試乗は好評 揺れ少なく座席ゆったり

JR東日本長野支社は二日、ダイヤ改正に伴い十二月から中央東線に導入する特急
「あずさ」の新型車両の試乗会を富士見―松本など三区間で行った。沿線から招待さ
れた計約千九百人が、二十六年ぶりに一新された新型車両の乗り心地を確かめた。

現行車両に比べ、窓が縦横とも約十センチ、座席幅も五センチ広がった。座席は一本
足で支える形になり、足を前に伸ばせる。上京時によく利用するという会社役員込山
諒さん(71)=松本市=は「これならグリーン車でなくて十分だ」。女性グループ
も「ゆったりして明るい」と、好印象のよう。

床材と車体の鉄板の間にゴムを挟み、揺れが少なく静かになったのも新型車両の特長
で「音が静かで気分がいい」と諏訪郡富士見町の平出美保一さん(76)。四季を五
色で表したひし形模様のあしらわれたカーテンや座席を「花吹雪みてえだなあ」とう
れしそうに眺めるお年寄りの男性もいた。

長野支社は、十二月一日のダイヤ改正で、新型車両を一日三往復運行する。来年秋ま
でに、現行の百五十四両すべてを新型車両に切り替える。(10月3日 信濃毎日新
聞)

ACHP編集部

★ お知らせへ戻る ★ INDEXへ戻る