環境省が北アルプス・上高地(南安曇郡安曇村)で建設していた新しい上高地ビジ
ターセンターが完成し、二十八日、地元関係者に公開した。上高地の自然や歴史を、
大型映像や端末画面で紹介する装置などを備えている。十月五日に開館式を行い、翌
日から一般開放する。
一九六九(昭和四十四)年開館の旧センターが老朽化したため、道を挟んだ中部山岳
国立公園上高地管理官事務所跡地などに新センターを建設。木造一部二階建て延べ七
百八十平方メートルで、ヒノキをふんだんに使った重厚な造りになっている。総事業
費は約十一億円。
同省は改築に合わせ、上高地の自然や歴史の写真、資料をデータベース化。館内の端
末で、動植物の色や大きさなどを手がかりに種類を検索できるようにした。ホールで
は、八―二十分のオリジナル映像十本を上映。展示室では、山岳写真家十五人の作品
と文芸作品を組み合わせ、四季折々の表情を紹介する。
同省は、周辺の山小屋の協力を得て、北アルプスの情報も積極的に発信していく予
定。センターの開館時間は午前八時―午後五時。入場無料。冬季は閉館し、四月下旬
の開山日から再開する。(9月29日 信濃毎日新聞)
ACHP編集部
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