県内夏山遭難、戦後最悪のペース 転倒、滑落など48件

七月からの夏山シーズンに県内山岳で発生した遭難は四十八件、遭難者は五十一人
(いずれも五日現在)となり、シーズン(七、八月)の統計で戦後最悪を記録した昨
季同期を十三件、十三人上回っていることが九日、県警地域課のまとめで分かった。
不注意や疲労が原因とみられる転倒、滑落が目立っており、同課は七月二十日からの
三連休を中心に、例年より入山が早めだったことも一因とみている。

遭難者五十一人のうち、死者七人は昨シーズン同期と同じだったが、けが人は三十四
人で同十人増。遭難者の約八割は四十歳以上の中高年登山者だった。

原因別では「転倒、滑落」が三十五件で最多、「病気」が六件。山岳別は北アルプス
が三十二件で三十三人となった。

七月二十日からの三連休には十五件の遭難が発生。十六人が遭難し、死者七人(北ア
六人、八ケ岳一人)を数えた。

登山者が集中する旧盆期間を控え、同課は「体力、技術を過信せず、時間に余裕を
持って計画的に登山をしてほしい」としている。(8月10日 信濃毎日新聞)

ACHP編集部

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