列島各地で山開き

◆富士山の「ご来光」 夏山シーズン到来

山開きした富士山山頂で、日の出に歓喜をあげる登山者たち=1日午前4時40分

富士山で1日、山開きがあった。低周波地震の増加など噴火も取りざたされている
が、約8千人の登山客が前日から富士山頂を目指した。

山頂付近はあいにく強風と濃い霧に覆われた。しかし、午前4時半過ぎの日の出のこ
ろには、さーっと霧が晴れて真っ赤な太陽が雲海から顔を出した。

「ご来光」を見るため、山頂で待ちかまえた約300人は寒さにふるえながらも
「おーっ」「きれい」と歓声。万歳、万歳の声がこだました。(7月2日 asahi.com
00:58)

◆立山で夏山開き 

北アルプス・立山の夏山開きに合わせた安全祈願祭が一日、関係者ら約百八十人を集
めて、立山町の室堂で行われた。立山開山千三百周年と、立山黒部アルペンルート全
線開業三十周年を記念して、三十日から開かれている「2001立山フェスティバ
ル」の参加者ら約百三十人も出席し、盛大な山開きとなった。
 ほら貝と太鼓の合図で始まった祈願祭では、立山山荘協同組合の佐伯守理事長が
「開山千三百年の節目を迎え、感無量だ」とあいさつした。フェスティバルにゲスト
として参加している、シンガー・ソングライターみなみらんぼうさんも顔を見せた。

その後フェスティバルの参加者らは、みなみさんらと地獄谷などを巡り、立山の大自
然を満喫していた。(7月2日 Yomiuri On-Line 富山版)

◆白山、山開き 曇天、夏世界そろり

高気圧が弱まった影響で一日の県内は曇り空となり、金沢市で24・7度、小松市で
24・4度など六月中旬並みの気候となった。しかし、各地では山開きやプール開き
が行われ、本格的な夏に向け、七月がスタートした。

石川、岐阜両県にまたがる日本三霊山の一つ、白山(2702メートル)はこの日
が、夏山開き。朝方の雨と濃い霧で、ご来光は拝めなかったが、待ちわびた登山客が
開山を祝った。

前日は激しい雨で登山道に川のように水が流れた。頂上に最も近い「室堂ビジターセ
ンター」で夜明けを待った登山者は午前四時前、日の出を拝もうと御前峰に向け出
発。約四十分かけて到着した。激しい霧で、日の出の時刻を過ぎても、ご来光は望め
なかったが、登山者は落胆した様子も見せずに、登頂の達成感で笑顔を見せていた。

午前六時二十分には、白山ひめ神社奥宮を訪れた滝谷寺(たきだんじ)の僧りょが登
山者とともに安全祈願。この後、万歳三唱して開山を祝った。

二十年以上前から毎年白山に登っているという金沢市光が丘、会社員下田一信さん
(52)は「ご来光が拝めず残念だったが、来年も来ます」と話した。

写真=万歳三唱で開山を喜ぶ登山客(白山御前峰、1日午前6時半ごろ) (7月2日
Yomiuri On-Line 石川版)

ACHP編集部

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