大雪山で山開き 霧雨の中、200人が縦走登山 |
【層雲峽、旭岳温泉】大雪山系の夏山登山の幕開けとなる第六十三回「大雪山山開き 縦走登山会」(旭川山岳会、北海道新聞旭川支社など主催)が二十四日行われ、霧雨 が降る悪天候の中、道内外の愛好者二百人余りが六コースに分かれて縦走に挑戦し た。 このうち、黒岳から中岳を経由して旭岳に抜ける十四キロのコースには四十二人が参 加した。黒岳山頂を越えると、濃い霧が立ち込め、視界は十―二十m。参加者は足元 に咲いている花々に心を和ませながら、雪渓や岩肌を一歩一歩踏みしめた。 富山県から参加の菅原るみ子さん(45)は「スケールが大きいし、自然が手つかずで 残されている」と感動の様子だった。 大雪山系の入山者は年々増えており、高山植物が咲きそろう七月下旬と紅葉の九月下 旬にピークを迎える。(6月25日 北海道新聞) ACHP編集部