野外活動中に落石、中学生6人死傷 岐阜 |
6日午前10時35分ごろ、岐阜県板取村川浦の「不動の滝」(通称)に来ていた愛 知県春日井市立西部中学校の一行から「落石で男子生徒がけがをした」と中濃消防組 合に119番通報があった。同県警関署によると、2年生の田中護君(13)=同市 如意申町5丁目=が頭を打ち、板取診療所に搬送途中に死亡。いずれも2年生の大崎 祐介君(13)=同市高山町4丁目=と石川雅広君(13)=同市春日井上ノ町=の 2人が約1週間のけがをした。 また、同校の話によると2人は入院の必要はないといい、ほかに3人の生徒が軽いけ がをしている。同県警で詳しい事故の状況と原因を調べている。 春日井市教育委員会によると、同校では、2年生約280人が5日から7日までの2 泊3日の日程で、同村のキャンプ場「キャンプランド新板取」に野外活動に出かけて いた。6日は体験学習の予定だった。 同校関係者の話では、この日は登山の予定だったが、雨のために中止となり、キャン プ場付近をいくつかのグループに分かれてハイキングなどしていた。 落石にあったのは約140人のグループで、不動の滝を見学した後、帰ってくる途中 だったという。 板取村によると、落石現場は、断がい絶壁に沿った林道で、海ノ溝洞と呼ばれる谷の 支流を100メートルほど上った場所。幅4メートルほどの路上に直径数十センチほ どの大きさの石が20〜30個散乱していたという。 現場周辺は林業関係者が使う林道で、周囲ではたびたび落石が起きていた。事故後、 現場周辺は通行止めとなった。 岐阜地方気象台によると、同村では5日昼ごろから雨が降り始めた。6日も朝から小 雨が降り続いており、1時間あたりの降雨量は、午前9〜10時で1.5ミリ、同1 0〜11時で3.5ミリだった。(6月6日 asahi.com 14:22) ACHP編集部