「雪男騒動」の山へ 県勤労者山岳連盟の登山隊出発

インド・ヒマラヤのビハリジョット北峰(六、二九〇メートル)に挑む県勤労者山岳
連盟「2001インドヒマラヤ登山隊」(坂本昌士隊長)の先発隊が二十日、成田空
港からインドに向け出発した。同峰は、一九七四(昭和四十九)年に同連盟が初めて
入山。初登頂を目指したが、悪天候で撤退しており、連盟として二十七年ぶりの挑戦
となる。

登山隊は、前回遠征に参加した小諸市の坂本さん(55)、上伊那郡飯島町の桃沢孝
夫さん(51)をはじめ女性二人を含む連盟会員計十人で構成。この日出発したのは
坂本隊長ら六人で、二十一日から首都ニューデリーで入山手続きなどを行う。二十七
日に日本から四人が合流、六月中旬の登頂を目指す。

遠征は同連盟三十五周年記念として企画。前回遠征では山頂まで約二百メートル手前
まで迫っており、坂本隊長は出発前、「前回でルートは分かっているので、天候さえ
良ければ登頂できる」と語った。

前回遠征では、標高五、八〇〇メートル付近で桃沢さんらが動物の足跡や体毛などを
発見。当初、「雪男のものでは」と話題になったが、後にヒマラヤグマのものとみら
れると結論付けられた。同峰はインド北部のヒマチャルプラディッシュ州にあり、一
九七八年に米国隊が初登頂して以降、登頂の記録はないという。(5月21日 信濃毎
日新聞)

ACHP編集部

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