黒部峡谷で遭難、6日間じっと待つ 英語指導員を救出
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富山県の黒部峡谷で滑落して遭難し、チョコレートなどを食いつないで6日間助けを
待っていた英国人男性が12日、救助された。
救助されたのは、金沢市中央通町、同市非常勤講師で英語指導員のテレンス・アント
ニー・フォスターさん(34)。足を打ち擦り傷を負ったが比較的元気だった。
フォスターさんは4日早朝、「剱岳や白馬岳を登山する」と友人に告げて出発。富山
県立山町の室堂から入山したが、帰宅予定の6日になっても戻らず、連絡を受けた富
山県警山岳警備隊が捜索していた。
上市署によると、12日午前、黒部峡谷の小黒部谷(標高約700メートル)で、助
けを求めているフォスターさんを県警ヘリが発見した。6日午前、雪渓で滑落し、残
雪のないところで動かずにいたという。
ピーナツ、チョコレートなどの3日分の携行食のうち、滑落時にはほぼ1日分が残っ
ており、これを食いつないでいた。
フォスターさんは、雪山経験がなく、テントなどの準備をしていなかった。県警山岳
警備隊は「標高が低く、天候も比較的よかったのが幸いした」とみている。フォス
ターさんから事情を聴いた金沢市教育研究センターの小山孝成所長は「山を甘く見て
迷惑をかけたことに本人は反省している」と話していた。(5月12日 asahui.com
19:14)
ACHP編集部
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