ダイヤモンド富士が見えるのはこの日、この場所 神奈川
|
沈みゆく太陽と、富士山頂がちょうど重なる通称「ダイヤモンド富士」。横浜市旭区
の高校教諭田代博さん(51)が、県内30カ所で見られる日時をコンピューターで
分析し、ホームページで公開している。「理屈抜きに感動する光景。多くの人に楽し
んで欲しい」と話している。
田代さんが山にのめり込んだのは23歳の時。交通事故でけがを負い、リハビリがて
らに箱根の金時山に登った時からだ。富士山の美しさが印象的だった。
以来、休日の度に山に向かい、パノラマ写真などを撮り歩いた。そのうち、地図と写
真で山名を導き出したり、どこからどの山が見えるのか分析したりすることにも興味
が広がった。計算などでパソコンを使うようにもなった。
ダイヤモンド富士を追いかけるようになったのは、雑誌の依頼で見られる場所のシ
ミュレーションをしたのがきっかけだった。
99年2月23日。横浜市都筑区富士見が丘の川和富士公園でのことは忘れられな
い。
真っ赤になった太陽が山の陰に隠れ、それまでぼんやりしていた富士山の台形の形が
はっきりしていく。沈んだあとには、富士山の上の空に、台形の形をした影がくっき
りと映った。その美しさに息をのんだ。
田代さんが、これまで行ったのは県内外30カ所以上。多い時で週3回にも及んだ。
日時、場所、気象条件。それに仕事の都合がそろわないと見られない。
時間を割り出すのは手作業ではほとんど無理という。その場所で富士山が見えるかど
うかや、時期による太陽の沈む位置などを分析しなくてはいけないためだ。
今は、広く流通している山岳展望ソフトを利用すれば、比較的簡単に導き出せる。
ダイヤモンド富士の見られる場所や日時は、田代さんのインターネット学校通信「山
尾先生の筑附通信」で公開している(★ http://member.nifty.ne.jp/yamap/)。
◆これからダイヤモンド富士が見ることができる県内の主な地点と日時
城ケ島灯台 5月3日 18時12分
8月10日18時21分
金時山 5月10日18時04分
8月2日 18時14分
足柄峠 8月21日17時50分
湘南平 9月6日 17時40分
江ノ島灯台 9月6日 17時45分
稲村ケ崎 9月7日 17時44分
新松田駅 9月8日 17時29分
八景島駅 9月16日17時33分
横浜・いずみ中央駅 9月28日17時13分
大黒埠頭 10月4日17時07分
ランドマークタワー 同 同
新横浜プリンスホテル 10月13日16時54分
塔ノ岳 10月19日16時44分
横浜・川和富士公園 10月19日16時46分
相模原市役所 11月4日 16時25分
(5月2日 asahi.com 09:33)
ACHP編集部
★ お知らせへ戻る ★ INDEXへ戻る