松本の山岳トイレシンポ 来月10・11日に開催

日本トイレ協会(東京)と松本市は五月十、十一日、し尿処理問題を通して山岳環境
を考える「全国山岳トイレシンポジウムin松本」を、同市のMウイングで開く。全
国の山小屋や山岳団体、行政関係者ら約三十人が講演や討論をする。

十月に同市で開催予定の「世界岳都都市会議」の関連イベント。初日は、水、電気、
輸送などに制限がある山岳地帯で、微生物処理や焼却・乾燥などの方式でし尿処理に
効果が出ているかなどを、山小屋関係者や研究者が討論。山岳総合研究所構想を持つ
信大の森本尚武学長が「山と環境保全」と題し記念スピーチをする。

二日目は、施設整備が始まっている北アルプスと、持ち帰りを選択した岩手県・早池
峰山(はやちねさん)の事例から、自然との接し方のルールとは何かをそれぞれの関
係者が話し合う。また、小屋単位ではなく登山ルートや河川流域一帯での整備をどう
するか、下水道や浄化槽以外の方式を平地でも応用するなど、山岳トイレ整備の可能
性についても議論する。

十日は午後一時、十一日は午前九時から。新型処理システムや、携帯トイレなどの製
品の紹介もある。参加費五千円。松本市民は無料。聴講希望者は二十七日までに同協
会(電話03・3580・7487)か同市(電話0263・34・3000)へ。
(4月17日 信濃毎日新聞)

ACHP編集部

★ お知らせへ戻る ★ INDEXへ戻る