富士山で男性滑落死 8合目 突風にあおられ300メートル
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十五日午前十時半ごろ、富士山八合目の吉田大沢(標高約三、二○○メートル)付近
の登山道で、浦和市瀬ケ崎三ノ三ノ一ノ六、会社経営酒井勝雄さん(51)が下山
中、約三百メートル下に滑落した。酒井さんは頭など全身を強く打ちほぼ即死だっ
た。富士山での遭難死は今年初めて。
富士吉田署の調べによると、酒井さんは山岳会のメンバー一人と下山中、突風にあお
られて足を滑らせ、登山道から雪渓に転落、そのまま滑落した。現場は約五〇センチ
の積雪があり、アイスバーン状態で滑りやすくなっていたという。
別の登山者が滑落を目撃し、携帯電話で一一○番通報した。連絡を受けた同署員や御
坂山岳会員ら計十五人と、県警ヘリ「はやて」が救出活動にあたった。酒井さんは搬
送先の富士吉田市内の病院で死亡が確認された。
酒井さんは出身大のOBで構成する山岳会会長を務めるなど、登山歴約三十年のベテ
ランだった。酒井さんらは前日の十四日に登頂、山頂で一泊した後、下山する途中
だった。
甲府地方気象台によるとこの日午前中、山頂付近は約二十五メートルの強風が吹いて
いた。(4月16日 山梨日日新聞)
ACHP編集部
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