燃えにくいフリース、帝人が今秋ブランド化へ

帝人は今秋から、燃えにくい高機能繊維「コーネックス」(メタ系アラミド繊維)を
使ったフリースを、ブランド化して売り出す。消防服や北大西洋条約機構(NAT
O)の軍服にも使われる繊維を利用し、お年寄りや体の不自由な人がうっかりストー
ブなどの火に近づいても、大やけどを防げる安全性をアピールする。

アラミド繊維は、耐熱・耐冷性と難燃性の高い繊維。1200度の火炎に10秒当て
てもこげる程度ですむ。レーサー服や工場作業服、航空機の内装にも使われ、現在、
米デュポンと帝人が世界市場を分け合っている。

一方、繊維を高密度で織り起毛させた通常のフリースは、ポリエステル100%か綿
との混合が大半。よく燃える繊維であるうえ、空気を多く含むため、「さらに燃えや
すく、溶けて皮膚に付着する危険もある」(国民生活センター)。

帝人はすでに一部でカタログ販売していたが、フリース人気の広がりなどを見て、今
年の秋冬物から別のアパレルメーカーの著名ブランドを通じて販売する準備を進めて
いる。

もっとも原価が高いため、カタログ価格は1万円と、カジュアル衣料チェーン「ユニ
クロ」のフリース1900円の約5倍だが、「量の拡大で価格は下げられる」として
いる。(3月5日asahi.com 03:14)

ACHP編集部

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